Action2.経営者と一緒に講演を聞き「ダイバーシティ経営」について提案!!

~リバース・メンタープログラムの試み~
       
日本文化学科と〈大阪青年会議所〉のコラボ授業の第2弾として、7月27日、大阪青年会議所所属の企業の経営者と学生たちが一緒に「ダイバーシティ経営」についての講演を聞き、その内容を踏まえて「ダイバーシティ経営」をどのように進めていくか、学生たちから経営者に具体的な提案を行っていく、というリバース・メンタープログラムに取り組みました。
「リバース・メンター」とは、従来の上司→部下、企業→学生といった〈上から下〉への指導やサポートを逆転(リバース)させ、部下や学生といった下位の立場から上位の立場の人たちに指導やサポートを行う、という取り組みのことです。まったく逆の立場からの意見や見方を積極的に経営に取り入れようとする新しい試みの1つです。
 
授業では、まず経営者の皆さんと「ダイバーシティ経営」についての話題を共有するために一緒に講演を聞きました。講演者はLGBTQ就活支援サービス「JobRainbow」代表取締役の星賢人(ほし・けんと)さん。ゲイであることを公表し「差異を彩(さい)に」をキャッチフレーズに、LGBTQをはじめとする様々な立場の人たちが企業で活躍できるように支援活動や情報発信を行っています。  
講演は、数十年先に労働力が圧倒的に不足する日本社会では、様々な立場の人たちを雇用して活躍させることができない企業はそもそも存続できない、というショッキングな指摘から始まりました。給料が多い会社よりも自分が気持ちよく働ける会社・多様性を大切にする会社を選ぶという、Z世代の若者たちの価値観の変化についても、資料や実例を交えて話されました。
 
ソフトな語り口で鋭くダイバーシティ経営の必要性を説く星賢人さんの講演
             
 
講演の後は、各グループに企業の経営者の方々も加わって、まず学生たちから次の3つのテーマについて意見を出し、それをめぐって経営者の方々と討論しました。
1.本日の講演を聞いて、学生が考える個性を活かした働き方とは?
2.本日の講演を聞いて、学生が考える長期で働くために企業に必要な仕組みとは?
3.本日の講演を聞いて、学生が考える多様な人材が活躍できる環境とはどのような環境か?
 
        企業の経営者の方々と学生たちの意見交換
             
 



学生たちからは、自由な服装で働きたい、フレックスタイムの積極的導入、融通を利かせた育休や産休のあり方、飽きずに働ける環境や制度を考える、など数多くの意見が出され、学生の意見に真剣に耳を傾けメモを取る経営者の方々の姿が印象的でした。
大阪青年会議所とのコラボ授業は、本日でひとまず終わりましたが、最後に大阪青年会議所から、会議所所属の各企業では今秋からオープンキャンパスの企業版〈オープンカンパニー〉を行うとの発表があり、説明会の案内がありました。この授業の受講生たちからも何人もの説明会への参加希望があったそうで、さっそくコラボ授業の成果が出ました。