【食文化学科】東四柳ゼミの「多幸結美」


皆さん、こんにちは。
昨日は「公推協カップご当地おむす美大賞」についてご報告させていただきましたが、本日は東四柳ゼミで出品させていただいた「多幸結美 ~多くの幸せ、結ぶ美味しさ~」の概要についてご説明させていただきます。

東四柳ゼミでは日々関西の食文化を中心に和食文化の豊かさについて研究しています。ちなみに本年度は海外に憧れるゼミ生が多かったことから、国際比較の眼も重視し、前期は世界の食文化、後期は日本の食文化についての学びを深めました。特に後期には大阪の食文化についてのディスカッションを重ね、それぞれが担当した市町村の名物調査をとおして、膨大なリストを作成し、これまで気づき得なかった大阪の食文化の奥深さについて再考しました。

さてそうした学びの中で知ったのが、「公推協カップご当地おむす美大賞」の募集でした。
 


私たちが「公推協カップご当地おむす美大賞」にこめた想いは、ずばり「日本を元気にする新郷土料理の創案を目指したい!」。今回提案させていただいた「多幸結美 ~多くの幸せ、結ぶ美味しさ~」は、指導教官の東四柳先生のアイディアをベースに何度もディスカッションを重ね、レシピとコンセプトを完成させました。

また「多幸結美」は、2種の郷土料理「大阪のたこ焼」と「兵庫のたこ飯」の折衷料理ともいえます。次世代に伝えたい地域遺産として注目した2つの料理を巧みに融合し、「親しみやすさ」と「新しさ」を同時に味わえる一品を目指しました。


さて東四柳ゼミではコンテストへの応募にあたり、「多幸結美」が愛しくなる3つのコンセプトを提起させていただきました。

まず1つ目に「多幸結美」の形状は大阪名物「たこ焼き」に範を求めていますが、小麦粉ではなく、お米を使うことで、お米の消費拡大に貢献することができる魅力があります。次に「多幸結美」は、あえて一口大のサイズにこだわることで、だれでも手軽に「つくれる楽しみ」だけでなく、ご高齢の方もお子様も気軽に「食べやすい」配慮を盛り込んでいます。そして3つ目のポイントとして、柔軟なアレンジがきく面白さにもご注目ください。「多幸結美」はベースのたこ飯の味変のみならず、チーズをのせて焼きおにぎりとしても楽しめます。またたこ飯の味変において、徹底的に関西にこだわるのであれば、淡路島の長ひじき、金時人参、大阪えだまめ、難波ねぎなどを入れてもおいしくいただけます。さらに関西といえば、ソース文化も外せません。たこ飯は少々薄味仕上げですが、どのメーカーのたこ焼ソースにもマッチする味付けにしておりますので、おうちにあるたこ焼ソースで是非お試しいただけたら嬉しいです。

まさに土地の食材をつかえば、「地域の絆をつなぐ郷土料理」に、家族の健康や好みを考慮すれば、「我が家の味の定番」にもなり得るのが、「多幸結美」の強みです。それぞれの地域やおうちのアレンジが生まれ、誰かの思い出に寄り添える一品に育ってほしいと感じています。
 


ほらほら、皆さん、だんだん「多幸結美」が愛しくなってきませんか?

今回のコンテストへのチャレンジを通して、改めて郷土料理を支えるエッセンスは、何といっても「人と人のご縁を結ぶ魅力」だということを再認識しました。そのため、これまでのゼミでの食文化研究をふまえ、ゼミ生一丸となって、大阪の、ひいては関西の新しい郷土料理を生み出したいという思いで真剣に取り組みました。元旦の震災以降、国内は何となく暗いニュースが多く、落ち着かない毎日ですが、「多幸結美」の美味しさが多くのつながりと会話を生み、皆を幸せな気分にしてくれる新郷土料理として育ってくれることを願っています。

 


東四柳ゼミはいつも笑顔と笑い声が絶えません!


次年度も、その土地、その土地に根付いている郷土料理のストーリーを様々な世代に伝えていくことに、東四柳ゼミ生一同、一層真剣に取り組んでいきたいと思っております。