犬のおまわりさん

みなさんこんにちは。心理学科の渡邊です。

家庭犬と警察犬の両方の訓練をおこなっておられる訓練所に、学生二人と共に見学に行ってきました。

警察犬の訓練士というのは大変なお仕事で、気力・体力が充実していないととてもじゃないけど務まらないという感じがひしひしと伝わってきました。その訓練所で訓練士としてのトレーニングを積んでおられる方は殆どが女性なのですが、みなさんしんどいこと、苦しいことは微塵も表に出すことなく、エネルギッシュに動き回っておられました。メチャクチャかっこよかったです。

僕たちはまず、所長さんと訓練所のOGの方から、日本における警察犬と警察犬訓練の現状についてお話をうかがい、その後、実際の訓練の一部を見せていただきました。

警察犬として問われる能力は主に3つで、追及(犯人の臭いの跡をたどる)・選別(犯人のものと同じ臭いを嗅ぎ分けて特定する)・警戒(犯人の腕に咬みつく)とされています。今回は追及と警戒、そしてその全ての基礎となる服従訓練を実際に見せていただきました。

写真は犯人に犯人役の学生さん↓


面白いなぁと思ったのは、今回は2頭のシェパードがデモンストレーションを見せてくれたのですが、同じシェパードでもそのコによって得意としている技は全然違うなーというところです。追及は少しビビリなぐらいの性格の犬が向いているし、警戒のほうはハンドラーの指示に食い気味なぐらいが良いとのこと。犬の世界でも適材適所、というワケなんですね。

実際今回、【警戒】のデモンストレーションに協力してくれたシェパードくんはかなりおじいさんらしいんですが、血気盛んで、腕を持っていかれるんちゃうか!?というような力でひっぱられました。僕は商売柄、犬に咬まれるのは恐怖でしかないので(涙)、いくら防具の上から咬まれているとはいえメチャクチャビビってしまいました。その点、2人の学生のほうが肝がすわってました。頼もしい限りです。

暑い中、所の方々には大変お世話になりました。ありがとうございました!!とても貴重な経験をさせていただきました。

夏休みも心理学科のアニマルセラピーコースでは、訓練士のタマゴたちに負けないぐらい精力的に活動していきたいとおもっています!!

※協力:南大阪愛犬・警察犬訓練所