食文化・日本細菌検査株式会社 見学

こんにちは、林です。
8月26日に、林ゼミ4年達と、大阪市淀川区に本社がある
「日本細菌検査株式会社」に見学にうかがいました。



この会社はなんと梅花女子大学(梅花女学校)が誕生する前年、
明治10年に創立され、今年で創立139年になる歴史と伝統のある会社です。
もともと、東京都日本橋に、日本で初めてドイツから化学薬品を
輸入・販売する会社として創立され(当時の会社名は島久商店)、
大正5年に大阪市東区(現中央区)に移転されました。

その後、昭和52年に、三国工場を拡張し、
食品添加物の製造・販売も行うようになり、
平成17年に、現在の社名にされたそうです。

現在は、主に、食品添加物及び調味料の製造・販売、微生物検査キットや
洗浄剤など衛生関連機器・製品の製造・販売、受託検査サービスのご提供など、
幅広く行っておられます。
「大阪版食の安全安心認証制度」指定認証機関にも指定されておられます。

この日は、会社や製品のご説明を受けた後、食品添加物工場、
細菌検査室などを実際に見学させていただき、
また、商品開発の現場も見せていただきました。



その後に、代表取締役社長 森様、取締役会長 戸ケ崎様、
管理部 田中様と学生達との座談会を設けていただきました。
学生にとっては、食品業界や食の安全の現場についての裏話も交えたお話を
うかがうことができ、逆に、学生の就活や卒論テーマ、インターンシップについてなど、
とても関心を持っていただき、お互いにいい情報交換を行うことができました。



森様、戸ケ崎様、田中様、また、社員の皆様、大変お世話になりました。

以後は、学生達の感想です。

「普段目にすることのできない品質管理の仕事を見学させていただけて、
食品に携わる仕事がしたいと思っている私にとって、とても貴重な経験でした。」


「梅花女子大学も歴史のある大学ですが、
日本細菌検査株式会社も139年を迎える歴史のある会社で大変驚きました。
添加物、細菌検査、商品開発のほとんどが手作業でした。
現代では、食品を手掛けるのにも、機械が入ってくるのに、
一つ一つ自分たちの手で作りあげていて、すごくかっこいいなと思いました。
機械導入は便利ですが、手をかける作業がなくなってきた現代は、
少し悲しいことだなと思うこともできました。」


「なかなか難しくて全部を理解できたわけではありませんが、
実際に明太子の実験を見ることができたりして面白かったです。
たくさんの種類の添加物を手作業で作っているのは驚きました。」


「とにかく工場がほとんど手作業だということに驚きました。
大量生産というよりは沢山の種類の商品を作っているからという
理由を聞いて納得できました。
研究所では一から寒天培地を作っておられたので
こうやって作るのかと思いました。
また、細菌を遺伝子レベルで調べておられたので凄いなと思いました。」


「座談会では、説明会では聞けないようなコアな話も聞けたので
面白かったです。特に食糧廃棄問題やリステリア菌の話が印象に残りました。
自宅で使える汚れの検査キットをいただいたので、家のなかで調べてみようと思います。」