食文化・的矢の夏カキ②

食文化の関野です。先日ご紹介した、的矢の夏カキの続編です。
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3)伊勢うどん・赤福本店と伊勢神宮

伊勢神宮、おかげ横丁にも立ち寄りました。
おかげ横丁で伊勢うどんと赤福をいただきました。



伊勢うどんは伊勢市周辺で食べられているうどんで、
たまり醤油、かつお節などの少量のだし汁を太麺にからめていただくうどんです。
普通のうどんは15分程のゆで時間ですが、太麺の伊勢うどんは1時間程ゆでます。

そして、定番の薬味の刻みネギと生卵をトッピングに食べました。
伊勢うどんがこんな風な形になったのは、ゆで続けているためすぐに参拝客に提供でき、
汁がないためすぐに食べ終わることができるからだと考えられています。
これは、お伊勢参りで混み合う参拝客を上手にさばくのに適した食事で
よく考えられていますネ。



おかげ横丁にある1707年創業の赤福本店です。
伊勢参りが盛んだった江戸時代には、参宮街道に沿って、
参拝客の疲れと空腹をいやす餅屋がいくつも誕生し、「餅街道」と呼ばれていたそうです。



赤福のこし餡には三つの筋が付いています、これは五十鈴川の流れを表しているそうです。
某新聞社のお土産アンケートの第一位が赤福でした。
理由は美味しさとお値打ち感と言うことでした。



内宮の正式名は皇大神宮で天照坐皇大御神(あまてらすすめおおかみ)を祭っています。
天照坐皇大御神は皇室の御祖神で私たちの総氏神でもあるそうです。

外宮の正式名は豊受大神宮で豊受大御神を祭っています。
豊受大御神は食文化学科に多いに関係がありそうです。
豊受大御神は御饌都神(みけつかみ)とも呼ばれ、御饌、
つまり神々にたてまつる食物をつかさどられているそうです。
このことから米をはじめ衣食住の恵みをお与えくださる、
ひろく産業の守護神としてあがめられるようになったそうです。

伊勢志摩で来年2016年5月末のサミット(主要国首脳会議)が開催されます。
「日本の美しい自然、そして豊かな文化、伝統を肌で感じ、味わっていただける」が
この地での開催理由とのことです。
伊勢志摩の美しい自然とともにサミットの成功を!!