食文化・寒天の講義

2年生調理理論Ⅲ、3年生食文化演習Ⅰで、寒天の講義を「寒天ぱぱ」ブランドの
伊那食品工業(株)の坪木さまにしていただきました。

寒天ぱぱは安全な寒天をもっと手軽に、
日常的に使っていただくために作られネーミングされたそうです。



心太(ところてん)は平安時代、遣唐使によって伝えられ1200年の歴史があります。
江戸時代1685年に京都伏見の宿屋主人美濃屋太郎左衛門が戸外に心太を捨てました。

この心太が寒い夜中に凍り、日中はとけて水分が抜けた干物になっているのを
太郎左衛門は見つけました。
これで心太を作ると前の物よりも海藻臭くない、美味しく美しい心太ができたそうです。
これを隠元禅師に試食してもらい、
禅師は寒空を意味する漢語の「寒天」と命名したそうです。
これが現在の寒天に進化し、寒天は日本の発明品だったのです。



テーブルの上にあるのは寒天の原料である紅藻類の天草、オゴノリと
伊那寒天が使われている数々の商品です。
食品ではかんてん蜂蜜、ポン酢、佃煮、ヨーグルトなどなど。
意外な物では化粧水、口紅などの化粧品、細菌検査・組織培養の培地、
DNA鑑定などの医薬品です。

戦後、気候に左右されず、衛生的で安定に生産供給できる新たな寒天、「粉末寒天」が登場しました。
伊那食品は商品開発に力を入れていてさまざまな形態、さまざまな物性の新しい寒天を作っています。
そのために寒天は色々な分野で使われるようになったそうです。

固める力のある寒天、イナアガー、ゼラチンの3種類のミカンゼリーの試食をし、
どれがどの材料か当てあいをしました。



かんてんクックなどたくさんのお土産もいただきました。

学生たちの感想文の一部を紹介します。
・寒天はただ固めるだけの物だと思っていましたが違いました。
・日焼け止めなどのトロトロしたのが寒天、びっくりでした。
・ダイエット食品など寒天の万能さを見直しました。
この感想文で分かるように講義は好評でした。

今日は歴史あり、理科あり、試食ありなど
工夫を一杯していただいた楽しい90分授業でした。

伊那食品工業(株)の坪木さま、学生たちへのご支援をありがとうございました。