食文化・甑島(こしきしま)①

みなさま
こんにちは、関野です。
甑島(こしきしま)に行ってきました。
甑島列島は九州薩摩半島川内(せんだい)から西沖約30km、東シナ海にあります。
列島は上甑、中甑、下甑の3有人島と10ほどの無人島からなっているそうです。
この3月16日に県立自然公園から国定公園に指定されたばかりの島々で、観光に力を入れています。

1)甑島の郷土料理
食の魅力は豊富な海の幸で、キビナゴ、イシダイなど
黒潮で育った魚介類が1年を通して楽しめるそうです。
特に1年を通して新鮮なキビナゴが食べられるので色々な料理、
刺身・フライ・青さと合わせた吸い物などで提供されました。



上甑島の里(さと)武家屋敷跡の古民家で昼食をいただきました。
この昼食は古民家に住んでいる方々の手料理で、
この地域の人たちとの会話を楽しみながらいただきました。
この煮しめ料理は「結い」の考えで和気あいあいと頂くため、
大皿に盛り付けているそうです(写真右下)。

手前から高菜、ツヤブキ、ニンジン、干し大根、小芋、カマボコ、
味付き薄揚げなどがどれも薄味で並んでいました。
他に野菜の天ぷら、ちらし寿司などもご馳走になりました。
これらの料理の食材で購入物はかまぼこ、豆腐と薄揚げだけで
日常の食べ物もほとんど自給自足だそうです。

2)鹿の子ユリ


甑島列島は日本唯一の鹿の子ユリの自生地で有名です。
初夏に黄色のカンゾウが咲くとその後薄紅色の鹿の子模様の鹿の子ユリが咲くそうです。
鹿の子ユリは救荒作物として天明の飢饉や戦争の時に鱗茎が食べられたそうです。
残念ながら今回はまだ蕾も持っていませんでしたが、太い茎が30cmほど伸びていました。
灯台の手前の伸びている茎が鹿の子ユリです。
江戸時代にシーボルトがこの球根を日本からヨーロッパへ持ち出し、
現代のカサブランカになったそうです。
ビックリですネ。
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次回につづく