食文化学科 ヨーロッパ研修の続編をお送りします。

★2月9日②（リヨン ディナー編）

三ッ星レストランデビューのお時間がやってまいりました。
またまた一同、きちんと時間通りに集合し、
リヨンの名店「ポール・ボキューズ」を目指します。

レストラン名にもなっているポール・ボキューズ氏は、
フランス料理の大使とも称された世界のトップシェフ。
コックコートのまま、世界中をめぐり、フランス料理の魅力を伝えたことでも有名です。
また来日した際には、日本料理の繊細さに魅せられ、
器で季節感を演出するなどの工夫を、フランス料理に取入れた人物としても知られています。

さて梅花一行、いよいよ「ポール・ボキューズ」に到着！
レストランの外観は、割とカジュアルなのですが・・



ひとたび中へ入ると、やはり高級感あふれる雰囲気が漂います。
少々緊張しながらも、食事の席へと足早に急ぎます。

本日のメニュー
前菜
自家製フォアグラのテリーヌ フレンチビーンズサラダ添え
鱸（すずき）のパイ包み焼き
チーズの盛り合わせ
ババ・オ・ラム バニラアイスクリームと一緒に



特に鱸のパイ包み焼きは、ボキューズ氏のスペシャリテ！
お料理がサーブされる前に、実はこんな風にテーブルへと運ばれてきます。



鱸をまるまる一尾、パイ生地に包み焼き上げたゴージャスなお料理。
とにかく圧巻です。
もともとこのスペシャリテは、ボキューズ氏の師匠であったフェルナン・ポワン氏が考案したもの。
ポワン氏はバターソースで仕上げていましたが、ボキューズ氏はショロンソースを用いることで完成の域にまで高めました。
ショロンソースとは、ベアルネーズソースにトマト（ピュレ）を加えたもの。
やわらかな甘酸っぱさが、淡白なお魚料理をエレガントに演出してくれます。

さて一同に披露されたパイ包み焼きは、
ギャルソンさんにサーブしていただき、各自の席へと運ばれます。



一同大満足★



最後にプチデセールが提供され、優雅なディナータイムは幕を閉じました。



教科書の中に出てくる有名シェフの味を、
本店で味わう機会なんて、そうそう簡単に訪れるものではありません！
この経験を励みに、今後も「料理を口にし、歴史を味わう瞬間」を大事にしてくださいね。

さてさてフランス編は始まったばかり。
梅花流食文化研修はまだまだ続きます！

続く