食文化・ヨーロッパ研修④2月8日編

食文化学科のヨーロッパ研修の続編です。

★2月8日(パルマ→トリノ)

イタリア4日目です。
本日は4時間半かけて、まずトリノへ移動。
かつては王国の首都としても栄えたトリノ。
栄華を誇った歴史の街並みは今も健在です。
トリノでは、現地ガイドのドナさんと合流。
日本語が堪能なドナさん!ドナさんの軽快なガイドのもと、トリノを散策します。


そしてトリノといえば、チョコレートとカフェの街としても有名!
街の中心地サン・カルロ広場には、80軒以上ものチョコレート屋さんがあるのだとか。
陽気なトリノ市民たちとの交流も楽しみながら、和やかに過ぎていく時間。
そして到着したのが、トリノの老舗カフェ「アルビチェリン」(1763年創業)です。
当店は、トリノ名物「ビチェリン」発祥のカフェでもあります。
「ビチェリン」とは、エスプレッソに、ホットチョコレートをそそぎ、
ホイップクリームをたっぷりのせたドリンクのこと。



ちょうど250年ほど前、お向いの教会にミサにやってきた人たちが考案したドリンクだと伝えられています。
ミサのために断食をしていた礼拝者の心とお腹を満たした「ビチェリン」。
名物を味わうということは、やはりその土地の歴史を味わうことに繋がるのだなって、改めて実感してしまいました。
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さてもう一つの名物といえば、トリノ発祥「ジャンドゥイオッティ」も有名です。
19世紀初頭に出されたナポレオンの大陸封鎖令により、輸入が激減してしまったカカオ豆。
その代用に、ヘーゼルナッツを用いたことがきっかけで、「ジャンドゥイオッティ」は誕生したといわれています。
元々ヘーゼルナッツの産地でもあるピエモンテ州。
ヘーゼルナッツ+ココア+砂糖で製造する「ジャンドゥイオッティ」は、
トリノ市内、今やどのチョコレート屋さんでも販売されています。
またそのユニークな名称は、カーニバルの道化師の名前に由来するとも伝えられます。



ちなみにトリノでジャンドゥイオッティを初めて販売したカファレルは、神戸北野にお店があります。
トリノの味わいを堪能されたい方は、どうぞたずねてみてくださいね。
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さあ食の歴史を味わうイタリアの旅も、今日で終了!
明日からはいよいよフランス編です!

続く