食文化・政宗

みなさま
こんにちは、関野です。春休みいかがお過ごしですか。
芦屋にあるヨドコウ迎賓館で毎年ひな祭りの時期に公開されるお雛様を拝顔に行きました。





この雛人形(上)、花観人形(下)はヨドコウ迎賓館の建築主、山邑(やまむら)家の
8代目当主 太左衛門が長女雛子さんの誕生を祝って、
京都の老舗人形店で明治33年(1900年)に作らせたものです。
100年以上たちますが当時のままの姿でした。

これには色々な理由がありますが、
その中で一番は職人たちの技量と材質が最高級だったためと説明されていました。
(この人形の写真撮影は禁止でHPからの掲載の許可を得ました)

このヨドコウ迎賓館は、神戸灘の蔵元である山邑太左衛門の別邸として、
1918年(大正7年)に20世紀の巨匠建築家フランク・ロイド・ライトによって設計され
今は国の重要文化財に指定されています。

山邑太左衛門は神戸灘「櫻正宗」の銘柄の蔵元で現在は11代目だそうです。
6代目山邑太左衛門が西宮で酒造に適した「宮水」を発見し、
同時期に今日の吟醸造りの原型となる「高精白米仕込み」を考案しました。
この手法で今までの酒より色は薄く、粘り気のないさらりとした雑味のない味になりました。
他の蔵元もこれに習い良酒が醸造されるようになり、灘酒の品質は飛躍的に向上し
灘が酒の最大産地となる原動力になりました。

江戸に櫻正宗など灘の酒を売り込み、これらは「下り酒」と呼ばれ江戸で爆発的に売れました。
櫻正宗は「正宗」の銘柄で売り出しましたが、その売れ行きにあやかろうと全国の蔵元が正宗を使用し、
正宗の名は普通名詞となりました。
櫻正宗は正宗を商標登録しましたが受け付けられなかったので
櫻正宗は国花の「櫻」を正宗の前につけたそうです。
酒の銘柄に「○○正宗」と全国各地にあるのはこのためです。
全国には鳩正宗、キンシ正宗、スキー正宗、オバステ正宗、菊正宗などがあります。

8代目当主太左衛門が旧帝国ホテル建築のために来日したフランク・ロイド・ライトに
別邸の設計を依頼し建築した莫大な財力もこの6代目の活躍にあったのだと分かりました。

ランチは、フランス料理で有名な「シェ・モリ」で白金豚をいただきました。
白金豚(はっきんとん)とは、日本のブランド豚の銘柄名で、
プラチナポークとも呼ばれ岩手県花巻で作られています。
ランドレース種などの3品種を掛け合わせた豚で脂肪の厚さ、筋肉繊維のきめ細かさが
特徴とされています、美味しかったです。
この名前の由来は、花巻出身の宮沢賢治が「フランドン農学校の豚」で豚を白金と同等のものから
由来するとのことです。ナカナカ面白いですネ。