【日本文化創造学科フィールドワーク・京都御所編⑧】重要な会議が行われた場所

こんにちは、日本文化創造学科三年のF乃です!
12月18日のフィールドワークは、京都御所を中心に回りました。

私が担当した場所は『陣座』です。



この『陣座』は、紫宸殿の東南部分にあります。
まず陣座とは、公卿らが重要な会議を行う場所でした。
ここで会議を行うことを『陣定』といいます。

 
手順は、上卿(しょうけい=責任者)が事前に公卿を召集し、参加者は議題についての資料を回覧します。
そして、下位者から順番に意見を述べ、
参議という役職の公卿が発言内容を書き留め定文(さだめぶみ)を作成しました。
その後、清涼殿にいる天皇に会議の結果が伝えられ、最終的な判断を仰ぎました。



この廊下を通って、清涼殿にいる天皇に伝えられました…!

 

陣座を担当することになって色々と調べましたが、やはり自分の足でその場に向かうのが一番だと思いました。
実際にこの目で陣座を見て、ここに公卿が集まっていたのか、この廊下を歩いていたのかと想像しながら歩いて、とても感慨深くなりました。

そして、いったいどんな内容の会議が行われていたのか、
発言内容を書き留めた定文は残っているのかなど、もっと調べたいという気持ちになりました。

 

もし、京都御所に行く機会があれば、ぜひ陣座にも足を運んでみてください!

 

【日本文化創造学科フィールドワーク・京都御所編⑦】紫宸殿