【日創フィールドワーク・宇治⑫】うさぎが誘う此岸(しがん)の世界

こんにちは。日本文化創造学科のいよの缶詰めです。
先日、私達は、歴史文化フィールドワーク実習で宇治の宇治神社に行ってきました。


私が担当したのは、宇治神社です。ここで宇治神社について、簡単に説明したいと思います。


宇治神社は、明治維新前まで宇治上神社と二社一体の社として宇治離宮明神(または八幡宮)という名前で扱われていました。
別名は離宮下社、若宮と称されています。

祭神は第15代応神天皇の息子である菟道稚郎子(うじのわきいらつこのみこと)という人が、祀られています。他には住吉三神や天照大神、蛭子神等の神様も祀られています。

彼は父親の応神天皇から寵愛を受けて皇太子になるも、異母兄にあたる大鷦鷯尊(おおさざきのみこと)(後の第16代天皇・仁徳天皇)に皇位を譲るべく自殺したという美談で知られています。

鎌倉時代に造られた本殿は、国の重要文化財に指定されています。他にも祭神の木の像や木造の狛犬、白面尉面という翁の能面は、重要文化財や宇治市指定の重要文化財にされています。

 
近年では、「みかえり兎」の物語の舞台として有名になりました。
みかえり兎とは、祭神が河内の国から此方の土地に来る際に、道に迷われました。その時に、1羽の兎が現れ、振り向きながら祭神に道案内をしたそうです。
そしてこの兎は宇治神社では「みかえり兎」と呼ばれ、人々を正しい道へと導く神の神使として伝わっています。この物語が、「宇治」の名前の由来になったと、云われています。

 
平等院を出て、中の島を渡ったすぐの処に、宇治神社があります。


平等院鳳凰堂

 

兎楽(うらく)の樹
鳥居の近くに楠の樹があります。名前を聞くと、とても楽しげな名前です。本当に楽しそうにしている兎達がいるように感じられます。鳥獣戯画に出てくるような兎達がいるのだろうなと感じました。

その兎楽の樹の隣に、鳥居があります。

 

宇治神社 鳥居

目の前にある参道は、別世界の雰囲気を漂わせています。鳥居と参道からは、異世界へ私達を誘っているように思いました。社へ行く階段の手前に、見返り兎のお手水舎があります。(しかし鳥居は人の出入りがあった為鳥居の上の部分しか取れず、兎のお手水舎もまた人がいた為写真を撮る事が出来ませんでした。滅茶苦茶撮りたかった、悔しい!)

参道と拝殿を抜けて…ついに本殿へ来ました!(ここも人が大勢いた関係上、撮れませんでした)

 

宇治神社 本殿
鎌倉時代に作られ現在国の重要文化財に指定されています。屋根は、檜皮葺だそうです。
時代をとても感じられます。

 
本殿の周りを一周すると、摂末社が左に四つ、右に三つ計七社あります。
その近くにパワースポットで知られる見返り兎が!!
しかし、写真がぶれてしまいました。とても申し訳ないです……