【日創フィールドワーク・宇治⑪】人群れ見上げる石の塔

こんにちは!2回生の はじめ です!
フィールドワーク第2弾in宇治。私は「浮島石造十三重石塔」について紹介していきますよー!
 

平等院鳳凰堂があることで有名な宇治ですが、そのすぐ隣に宇治川が流れており、この川の中に浮島と呼ばれる人工の中州があります。
ここに大きくそびえ立つ塔が「浮島石造十三重石塔」です。



噛んでしまいそうなくらい長い名前ですね(笑)
「あーなんかみたことあるわー」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、実は日本最大の石塔で重要文化財にも指定されているとご存知でしたか?
大きさはなんと15mもあるんです!
実際見てみると、空に届くくらい高くてびっくりしますよ。

 
十三重石塔は1286年に叡尊という僧が宇治橋の安全を願って建てた供養塔です。当時宇治川で漁業がされていたため、殺生禁断の戒律を重んじた叡尊は魚の霊を鎮め、宇治川が氾濫しないようにと願いを込めました。

 
上記の内容が石塔の北面に千字の銘文として彫られていますが、今は風化して読むのが困難になっています。



叡尊が願いを込めたのもむなしく、江戸時代の洪水で宇治橋とともに流され、約150年間水の中に沈んでいたのを、明治41年(1908)に復興されたのが今の十三重石塔です。その際ついに見つからなかった、下から9番目の笠石(かさいし)と相輪(そうりん)が明治期に新しく作られています。


私は今まで何回かこの石塔を見たことがありましたが、調べて初めて知ったことばかりでした。

 
実際に触れて写真を撮れる重要文化財は珍しいので貴重ですよ!
みなさんももし遊びに行ったときは、私の話を思い出してくださればうれしいです。