【日創フィールドワーク・宇治⑩】石塔の隣に立って遠くを眺めると

こんにちは。日本文化創造学科のオカモトです。

今回のフィールドワークでは、宇治に行ってまいりました。
宇治駅から平等院や源氏物語ミュージアムなど、
さまざまな場所を巡った中で、浮島の十三重石塔を訪れました。

私が調べたのは、その石塔や宇治橋の修造を行った、
「叡尊」という人物です。
建仁元年(1201年)に奈良の興福寺で生まれた叡尊は
真言密教を学びました。
しかし、真言宗を学ぶ中にも邪道に陥る多い者が多いのを見て、
守られなくなった戒律を守り、
慈善救済事業を行い、殺生を禁じました。
彼の晩年の大事業で、殺生禁止を世の中に示したのが
宇治橋の修造、宇治川での漁の禁止です。
供養をし、河中の浮島に十三重石塔を建てました。



石塔の下には漁師道具が埋まっています。



浮島から宇治川の流れと、遠くの宇治橋を眺めると、
感慨深いものがあります。



宇治には有名なところやおいしいスイーツがたくさんありますが
この浮島から眺める景色もきっと素敵だと思います。
ぜひ一度、足を運んでみてください。