日本文化創造学会 2016年度総会・春季講演会

先日、日本文化創造学会の2016年度総会・春季講演会を開催いたしました。

 

講演会では、本学の食文化学部の東四柳祥子先生をお招きし、

「お皿が語る近代史~「洋食」の歴史を紐解く~」

と題して講演していただきました。

講演会にはたくさんの学生があつまり、みなさん熱心に聞いていました。

 



 

舞台は文明開化にわく明治の日本。
その中で西洋の食文化がどのように”洋食”として根付いていたのか、丁寧に解説していただきました。
驚いたのはステーキの調理方法。なんでも当時の日本人はお肉を食べ慣れていないから、
洗わないと脂っこくて食べられなかったとか。今では霜降り和牛を世界に発信している国とは思えませんね。

また、中流家庭の若奥様の日記をもとに当時の日本人は洋食をどのように取り入れていたのか丁寧にお話しくださいました。

さらにさらに、当時のレシピに従って作ったアイスクリームを、東四柳ゼミの方に振舞っていただきました。あっさりとしていて、どこか懐かしい味でした。

日本が近代に突入したこの時代、欧米に追い越せ追い抜けとばかりに、西洋の技術、文化を学んでいました。けれど21世紀は世界が日本に注目し、日本の文化を学ぼうとしているとのこと。

最後に「今回は食文化という切り口から日本文化を語りましたが、みなさんがみなさんの言葉で日本文化を語れるようになったらいいですね」と東四柳先生がおっしゃいました。
外国の人と関わる中で語れるものを何か一つ!手に入れたいと感じました。



東四柳先生、アイスを調理して頂いた助手さん、
そして東四柳ゼミのみなさま、本当にありがとうございました!