食文化学科
2020.01.20
ミャンマーの旅
皆さん、こんにちは、関野です。今年もよろしくお願いいたします。
冬休みにミャンマーへ行きました。
ミャンマーの国民食のモヒンガーです。朝食の定番で、ナマズの出汁スープにソーメンにそっくりな米麺を入れます。トッピングはパクチー、ゆで卵、ちぎった揚げパンなど。
ミャンマーはインド、中国など5か国に囲まれた国で、中国の影響で餃子、チャーハン、空芯菜の炒め物、インドの影響でカレーがテーブルに出てきます。
ここは乾燥地帯で米の栽培ができないので落花生、ゴマなどが作られています。また、ヤシ科の棕梠(シュロ)の木々が政府の施策でたくさん植えられています。棕梠は建て具材、屋根材、酒、砂糖などに木まるごと利用できるので、農民たちがこの木を使って生活の糧を得るためです。
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棕梠(シュロ)酒
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棕梠糖
鶏のゆで卵と一緒に、ウズラのゆで卵がいろいろな店で売られていて驚きました。他のアジアの国々では見たことがありません。肉ならフランス製、卵なら日本製と卵をたくさん産む日本のウズラはアジア・南米で広く飼われています。
江戸時代に家禽化、明治時代に採卵用に飼育され、大規模飼育したのは日本が最初です。そのため、ウズラ卵は日本の食文化として世界中に広がっています。
2020年1月4日独立記念日にアウンサン将軍の新紙幣1000チャット(80円ぐらい)札が、発行されました。1950年代アウンサン将軍の紙幣が発行され、軍事政権下の1990年紙幣から姿を消しました。今回、この秋の総選挙を見据えた発行と国民から言われています。
ヤンゴンは2006年にネピドーへ遷都されるまでミャンマーの首都。黄金にひかり輝くシュエダゴン・パゴダはミャンマー仏教の総本山。紀元前585年に奉納された仏陀の髪8本を祭っています。塔の最頂部に寄進されたダイヤモンド、ルビーがたくさん埋め込まれています。
ミャンマーは国民の90%ほどが敬虔な仏教徒の仏教国で上座部仏教。上座部仏教は生まれた曜日が重要でミャンマー伝統歴八曜日(水曜日だけ、午前と午後に分かれる)で自分の生まれた曜日を調べ、そこから性格などが分かります。
ゴールデンロックはチャイティーヨー山の山頂にあり、落ちそうで落ちない大岩は6トン。大岩の上部に高さ7mの仏塔が建ち、中に仏陀の頭髪が入っていると信じられており、たくさんの人々がお参りにきています。この大岩の近くに行けるのは男性のみで、彼らは岩の表面に金箔を寄進し貼っています。そのため、右側の方が重くなり右側に動いているそうです。麓からゴールデンロックまで50分ほどの悪路を走るのは、150台の日本製の中古大型トラック。日本のたくさんの中古車が第二の人生を送り、お役に立っています。