開催しました

こんにちは。
日本文化創造学会の広川です!

今日、「2015年度 日本文化創造学会 春季講演会」を開催しました。



題目は、「『平家物語』と歴史学」。
講演者は、今年学科に赴任された前田英之先生です。



講演の内容は、先生の研究分野である『平家物語』についてのもの。

『平家物語』は、今日まで、本文の編纂が繰り返されながら伝わっており、

史料として扱うのは危険なんだとか。

 

実際に、「殿下乗合事件」などを例に挙げて説明していただき、

『平家物語』と史実の食い違いにはとても驚きました。
 

今日多くの高校で使われている教科書は、『平家物語』に基づく記述が多く見られ、
実際の史実とは異なった叙述が少なからずあるそうです。
それをいつか改善するのが、先生の目標だと語っておられました。
 

そして、大学で歴史を学ぶ目的は暗記することではなく、
歴史を材料に現代社会で戦える能力を手に入れることだという言葉で、講演は終わりました。
 

今までの歴史観に深みを与えられ、感動しました。
 

前田先生、本日は貴重なお話を聴かせていただき、本当にありがとうございました。