『七十二候小話』春夏秋冬

こんにちは、3回生の平野です。

「桃始めて笑う(ももはじめてわらう)」
「腐草蛍と為る(ふそうほたるとなる)」
「蟋蟀戸に在り(きりぎりすとにあり)」
「閉塞く冬と成る(そらさむくふゆとなる)」

不思議で、面白い言葉だと思いませんか?

これは、七十二候の中から春夏秋冬それぞれ一つずつ、抜き出したものです。
では、そもそも七十二候とは何でしょう。

日本では、一年を十二個、月を四週、週を七つ、季節を四つ、
と、一年を分割してそれぞれの気候や時期にあった暮らしをしています。
立春や冬至、など二十四節気と呼ばれる暦は四季を二十四等分したものです。
こちらは天気予報やカレンダーで見覚えがある方は多いのではないでしょうか。
では、これをさらに細かく分割した暦。それが、七十二候です。
今では七十二候を知る人は少ないかと思います。
しかし、他の暦より深く、自然のリズムに寄り添い、息づいてきました。
また、七十二候それぞれの名前も他のものになく面白いです。

春とともに山を訪れた少年。夏とともに村で生きる少女。
秋とともに旅する女性。冬とともに故郷へ帰る男性。
七十二候ごとに、それぞれの短い話を書きました。

『七十二候小話』春
『七十二候小話』夏
『七十二候小話』秋
『七十二候小話』冬

拙い作品ですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。