(1)日本語ディベート大会報告

大学院「日本語日本文学専攻」を修了して
現在、台湾の大学で日本語教師をしているFさんから
最近の話題が4件届きました。
今回は、「(1)日本語ディベート大会報告」の記事を掲載します。

by市瀬

以下、Fさんの文章です。

大学院修了生のFです。
今回、初めて日本語のディベート大会を見学しました。

ディベートとは、事前に決められたテーマがあり、それに対して、
肯定側と否定側に分かれて討論をし、より正確な論述をしたほうが勝ち・・・
という、協議ルールがあるそうです。
この大会では、それを(非母語話者の学生たちが)日本語で行います。

この大会は、当日よりだいぶ前からテーマが発表される形をとっていて、
参加者は、利用できそうな情報を事前にたくさん準備できるそうです。
ならば外国語(日本語)とはいえ簡単なんじゃ・・・?と思ったのですが、
実際にはそうもいかないそうです。

まず、相手が言ったことを受けて対応しなくてはなりません。
相手の日本語を聞き取り、その内容に答えなければ点数は下がってしまいます。
つまり、もしどんなに台詞が完璧なカンニングペーパーがあったとしても、
それを正確に選び取る判断能力が必要になります。
また高等テクニックを使ってくる相手もいるわけですから、
トラップにひっかからないような注意力も重要です。
さらに、制限時間(数分単位)がある中でそれをしなければなりません。

ちなみに、中国語でディベートは「弁論」と書きます。
そういえば、古い少女漫画などでは、頭のよいキャラクターは弁論部に入っていたような・・・。
そう考えると、外国語ディベートが難しいという話も少し納得です。


(中央は引率の佐野先生です)

この大会では、5人一組で協議を行ないます。
しかし、1チームだけ、たった2人で参加したつわものがいました。
なんと、梅花の提携校である、明道大学からの参加者!
強豪の大学を押しのけての決勝出場の上、最終的な順位は堂々の同率3位でした。