【食文化学科】「461個のおべんとう」

皆さん、こんにちは。
コロナ急増のニュースに不安を感じる毎日が続いています。
遠出できないもどかしさは募るばかりですが、自粛生活の楽しみ、大切にできていますか?
これを機に、自炊に励んでいる学生さんもいらっしゃると思いますが、ちょっと思考を変えて、お昼ごはんにおべんとう作りを楽しんでみてはいかがでしょうか?

先日映画とタイアップされている農林水産省さんより、「是非梅花の皆さんに、461個のおべんとうをご紹介して下さい!」とのご連絡をいただきました。

農林水産省×461個のおべんとう

私も原作は読んでいたので、「観てみたいなあ」と思っていたのですが、映画の仕上がりも、なかなか感動的なものになっているようです。
この映画は、高校生の息子さんに、3年間毎日おべんとうを作り続けたお父さんのお話。
時にぶつかりつつも、おべんとうを通して、お互いの想いをキャッチボールしあうあたたかさが伝わる作品です。

先日私の授業「日本文化と食」でも、「おべんとうの思い出」について考える機会を設けたのですが、それぞれに心がほっこりするエピソードが満載で、思わず目頭を熱くしながら、学生たちのエッセイをチェックしていました。
共通するのは、おべんとうを作ってくれたひとへの感謝の気持ち。
家族だけではなく、そこにはおべんとう屋さんや外食店の方々への想いもつづられていました。

「直接でははずかしくていえないけど、あの時は本当にありがとう」
「毎日作り続けてくれたことがすごい!」
「今度は私が恩返しをする番だと思っています」
「大好きなおかずがたくさん入った運動会のおべんとうが忘れられない」
「いつもおかずの好き嫌いをいって、本当にごめんね」
「早起きをして、キャラ弁を作ってくれたことも大切な思い出」
「おべんとうに添えてくれた手紙に、何度救われたかわかりません」
「毎朝私の健康を考えて作ってくれて、本当に感謝しています」
「卒業を控え、最後のおべんとうの日、海苔で「おつかれ」と書いてくれた時は、グッときました」
  「高校時代、何よりも母のおべんとうが一番の楽しみでした」 
 
おべんとうは、いつの時代も、作る人がいて、受け取る人がいる限り、コミュニケーションの場なんだなあって感じますよね。
受け取る側は、なかなか御礼を伝えられないままだけれども、おべんとうを通じてかわせる会話を、これからも大切にしていきたいですね。

今からでも全然遅くないですから、感謝の気持ち、是非伝えてみて下さいね。

※お時間のあるときに、原作も楽しんで下さい。 『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』