【食文化学科】産官学連携授業「ケンミン食品株式会社」


 食文化学科の初年次セミナーでは、キャリア教育の一環として、企業の方にお話を聞く機会を作っています。今回は一般財団法人大阪労働協会のご協力で、ケンミン食品株式会社のマーケティング部開発課の方に、商品開発についてお話いただきました。
 ケンミンと言えば、焼ビーフン!ですが、他にもお米ベースのさまざまな麵や関連商品を多数、販売されています。学生の感想を見ても「ビーフンのイメージが強かったですが、グルテンフリーの麺やライスペーパーなども販売していたり、外食店舗も経営していることをはじめまして知りました。」とあり、同じような人が多かったようです。食文化学科の学生にとって、「商品開発」という憧れの仕事に携わる方のお話は、とても参考になったようです。ぜひ今後の学びに役立ててもらえればと思います。
 今回、お土産に焼ビーフンを頂いたので、クラス皆でどんなアレンジができるかを競いました。同じ焼ビーフンでもちょっとの工夫でバラエティに富んだメニューを作れます。ケンミン食品HPでも毎日、さまざまなアレンジが紹介されています。ぜひ、みなさんもお試しくださいね。  授業開催にあたり、ご協力いただいた関係者の皆様に心から御礼申し上げます。

学生のアレンジのご紹介

  • 鳥の巣をイメージした揚ビーフン&焼ビーフン ケンミン坊や添え

  • 名古屋名物 台湾まぜそば ビーフンver.

  • ビビン麺風ビーフン

  • ゴマだれと豆板醤と甜麺醤を使った簡単ビーフン坦々麺

  • 焼ビーフン野菜炒め 隠し味は味噌

  • 焼ビーフンを使ったカルボナーラ

  • みのむし揚げ:じゃがいものシャトーの練習の残りを使って

  • 豆乳仕立ての秋のまろやか坦々ビーフン

学生の感想

新商品の開発について関心を持ちました。ひとつの商品を開発するために1年かけているということを知り、とても大変だなと思った反面、とてもやりがいがある仕事なのだろうなと思いました。自分が開発した商品が店頭に並んだ時はとても嬉しかったと聞いて、私もそんな経験をしてみたいと思いました。また、大学生活のアドバイスで、""せっかく食のことを学べる学科だから必要な知識を習得するべき""と聞いて、4年間で沢山のことを吸収して将来に生かせるようにしようと思いました。

 

商品が発売される過程には、アイデア会議、営業部プレゼン、社長試食、商品化決定、工場立ち合い、サンプル確認など、商品がお客様の手に入るまで、かなりの時間や、苦労がかかることがわかりました。とても大変な仕事だけど、自分の提案が商品化されたり、会社の皆と協力して出来た商品がお店で売られることがとてもやりがいを感じられるということで、とても良いお仕事だと思いました。

 

商品開発を行う人は商品開発のみをすると思っていたので、SNSなどで商品を宣伝したり、その商品を使ったレシピを広めたりすることを知らなかったので、驚いた。また新商品の開発を1年も前から準備をしていることを知り、たくさんの試作や段階を得て選ばれた商品を私たちは手に取っているんだなと思うと凄いなと思った。 

 

今回の授業で勉強になったことは、レシピ開発のコツとして、「お客様はモノが欲しいわけではなく、モノを通して得られるコトが重要。」ということです。これはレシピ開発だけではなくどのターゲットのお客様でも広く考えれば通用するのではと思いました。考えてみれば自分もお金=欲求が満たされる、満足するために払っているなと思いました。決してモノのためだけには買っていないと。将来にとても役立つようなことを教えてくださいました。