3Dプリンタ活用法を模索中!

情報メディア学科の山口です! 最近、3Dプリンタに興味がわいてきた学生が出てきたので 私も3Dプリンタの勉強を再開しました!

再会したというのは、4,5年ほど前に 貯金をはたいて高価なプリンタを購入したものの故障ばかりで全然使えず、挫折した経緯がありまして。 海外製品という事もあってトライアル&エラーについてや使い方のレビューもほとんど情報が無く メーカーから修理用部品が届かぬ間にそっと箱に仕舞い込んでいました。

しかし、世間ではもう3Dプリンタもかなり普及していまして、 特に光造形の分野での発展が凄まじい!ということで 懲りずに最新機種をさっそく購入し実験しました。

昔買ったFDM方式は下から造形してくれていましたが、今の光造形方式はこんな感じで上から釣り下がって出力されます。

そもそも造形物を作る場合、私の場合は 時代劇の小道具で兜なんかを長年作ってきましたが 最初はクレイ(粘土)で造形し、シリコンで型取りし、 それをFRP等の樹脂に置き換えてポコポコ複製してゆく、 という方法が一般的でした。

こんな感じで手作業です。樹脂の匂いとの格闘の連続。部屋は散らかり放題。とっても作業がアナログです。

塗装や仕上げをして完成。

それが昨今、3Dソフトで作ったデータを基に レジン液に紫外線を当てて、見る見るうちに形が出来上がっていくという そんな魔法のような光景が観れるマシンが御家庭に。という時代となっていたようです。

これは今度、高大連携で学生に作ってもらおうと思っている情景用のお城のパーツ。すごく細かく出力されます。

樹脂を紫外線で固める方法は、ネイルサロンなんかで普及していますよね。あの爪に装飾を付ける時のものと同じで液体をデータ通り硬化させれば完成です。

この3Dプリンタなるもの実はかなりアナログなマシンで、 マメな掃除や、温度や湿度、造形中の角度やサポート材の付け方とその量によって 成功したり失敗したりするので、もともと手作業でモノづくりをしている昭和人間な私にもぴったりです。 学生は自分がデザインしたアクセサリーやゆるキャラを作りたいらしく、 私もどんどんこの分野に詳しくなるべく技術を覚えなければなりません。 今後が楽しみです。