渋川動物公園に行ってきました!

3月13日に、岡山県玉野市にあります『渋川動物公園』様にお邪魔してきました。

まだ記憶に新しいのですが、リクガメが逃げて懸賞金がかかったというニュース報道がありましたね。
あの動物園です。
ここで心理学科の学生が春休みのインターンシップでお世話になっていますので、そのご挨拶にうかがってきたという次第です。



園長の宮本様からもお話をうかがうことができました。御年80歳。
日本の動物産業の生き証人のような方で、戦中、終戦後、高度経済成長期からバブル、そして現在に至る人と動物を取り巻く環境や社会情勢について貴重なお話を聞かせていただきました。

今から40年近く前の、ある大学生とのエピソードがとても印象的で、その時宮本園長は「日本の若者は経済的な豊かさを手に入れたが、心の豊かさを手放してしまった。このままではこの国は危ない。」という危機感を感じ、私財を投げ打って一から動物園作りを始められたそうです。

園長自らおっしゃるように、園内には特段珍しい動物はいません。じゃ楽しくないかというとそうではないんですね。
なんと言いますか、見慣れた動物たちなんだけれども表情が他の動物園と違うんですね。
もっと言うと、同じ種類の動物たちなのに一頭一頭、一羽一羽に個性を感じるのです。生物学的には同じ動物に分類されるのだけれども、個体としては全く別のもの、という感じ、と言って良いかもしれません。

うーん、でもここのところをなかなかうまく伝えられないですね。文章力のなさを恨みます…。
もし岡山に行かれるようなことがありましたら、一度足を運んでいただくのが一番よいですね。

 
ともかく、人と動物の関係について新しい気づきが得られるような動物園です。

その中で研修している学生は必死に何かを吸収しようと頑張っています。
自分が「ここだ!」と感じた場に単身、自分の身を投じて、しかもこれまで経験したことのないことに取り組むというのは本当に勇気のいることだと思います。

楽しいことばかりでは当然ないはずです。でもこの経験は必ずや彼女を成長させてくれると確信しています。

次会う時はさらにたくましくなっていることでしょう。楽しみです。



人と動物がどのような関係を結び、この地球上で共に生きているのか。
これだけ長い付き合いなのに、「これが正解だ!」というようなものは見出されていません。これから先もそのような答えはみつからないかもしれません。
けれども新たなことにチャレンジしたり模索し続ける先に自分なりの答えというか姿勢というものは見いだせるのではないかとも思います。

心理学科の中のアニマルセラピーとして、今後もそういう視点を持ちながら人と動物の関係を“学”として深めていけるような環境づくりをしていきたい。そう決意を新たにしてくれるような出会いとなりました。

以下可愛い動物たちの写真です。