京都研修2024報告

2日目

目覚めると川のせせらぎの音。山には霧がかかり、さわやかな朝です。手作り豆腐や地卵など、体に優しい朝食をいただいて、さあ出発です。
2日目午前の学習テーマは衣食住の「衣」です。友禅染め体験の会場では、職人さんが丁寧に染めのコツを教えてくださいます。見本通りでなく、各自の工夫で色を変えてみたり、数種の型紙を組み合わせて使ってみたり、とても楽しい時間です。友禅染めの作品は、当日そのまま持ち帰ることができます。思い出の品、皆さん大切に使いましょうね。
友禅染め体験の後は、着物の着付けです。どんな着物が似合うかな?同級生と相談しながら着物を選びます。リバーシブルの帯を可愛く結んでもらって大変身。着物に合わせて草履も選んで、色とりどりの着物姿で再びバス移動です。

二日目午後の学習テーマは衣食住の「食」です。広々としたお座敷でいただく京懐石。ちょっと緊張します。卯月(うづき)の献立ということで、海のもの山のもの、春らしい食材が並びます。一方、蛸(タコ)に、鯵(アジ)、空豆や新じゃがなどは、俳句の世界では夏の季語。初夏を先取りした走りの食材に、心も箸も躍ります。器も盛り付けも味のうち。ひと皿ひと皿、目で味わって、いただきます。

京都研修、最後のイベントは、お寺さんにて茶道体験です。照明を落とした茶室に招かれて、心静かにお点前を待ちます。昼食会場と同様、畳に障子、椅子席ですが、ずいぶん雰囲気が変わります。学生一同、薄茶とお菓子をいただいて、今度はお茶を立てる体験です。茶筅(ちゃせん)を持って、シャカシャカシャカシャカ……、最後にくるりと茶筅を回します。先生が丁寧に教えてくださいました。