食文化・NZの食文化と自然を求めて②

こんにちは、関野です。
冬休みを利用してニュージーランド(NZ)に行ってきた第2弾です。
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2)NZの自然
NZは鳥の国だそうです。

NZの固有種キーウイは国鳥で、
公園の飼育場で保護されている1羽を見ました。
森林、藪地で生育し、夜行性で昆虫の幼虫、ミミズ、果実などが好物。

写真は剥製で横の卵は親の体のわりに大きい、
これは祖先が大型の鳥で体だけが小型化したためと考えられています。
NZにはコウモリしか哺乳類はいませんでした、
そのため鳥の翼が退化。

先住民マオリ族がNZに来て大型鳥モアを食べつくし、
イギリスから来た人々は穴ウサギを持ち込み、
繁殖力が強く困った政府は穴ウサギを食べるイタチを導入しました。

イタチはウサギも食べますがそれより簡単な飛べない鳥を食べ絶滅の危機に追い込みました。
奄美大島のアマミクロウサギの話になぜか似ています。
今は森などに、ドブネズミ、オコジョ、穴ウサギ、イタチなどの駆除用の道具が置いてあり、
かなり効果を上げているそうです。
政府は2050年までにこれらがNZから姿を消すことを期待していますが難しそうです。

高さ60mのレッドウッド、アカマツの並木道を歩きました。
たくさんの種類のシダ類も一緒に生えています。
NZ航空の機体の模様、
否決されましたがNZの新しい国旗の模様にも採用されていました。

シダの渦巻き状の新芽は新しい生命の息吹とシダの形に変わることから、
力強いものの意味でアクセサリー、飾り物、
上写真の自転車止めのオブジェにもなっています。
可愛いでしょう。

フッカー谷から見たクック山ですがこの日は雨上がりで
クック山のすそ野しか見ることができません。

南島に位置するNZ最高峰の山で富士山と同じぐらいの標高3,764m。
正式名は「アラオキ/マウントクック」でアラオキはマオリ語で雲の峰の意味。
クックはNZを探索したイギリス人ジェームズ・クックから。

標高は低いが登頂難易度は非常に高く、
頂を目指すがその大半はできずに下山しているそうです。
標高2000メートル以上は氷河帯入り、
天候が変わりやすく整備された登山道が1本もないそうです。

南島のテカポ湖でミルキーブルーと呼ばれる湖の色。
写真の前に咲く青色の花はルピナス、昇り藤とも呼ばれている花。

NZのパンフレットにはいつもこの花が掲載されているので
NZを代表する花と思っていましたがイギリス人が庭に持ち込んだ外来種で
繁殖力が強く嫌われている花でした。

増えすぎたルピナスを毎年多額の税金で駆除しているそうですが、
植物の駆除は周りの環境を考えながらする必要がありかなり難しい。

マウンテンディジーが咲いていました。
NZの固有種の花は地味な花で白色と黄色が多い。
これは花粉を運ぶのが蝶ではなく夜行性の蛾で、
夜は白色と黄色が目立つため。
それと、花が進化していないからだそうです。
NZの蝶は26種類で蛾は1800種類もいるそうです。

世界自然遺産ミルフォードサウンドを歩きました。
珍しい苔が一杯生えている原生林の深い森と氷河が作った美しい入り江を楽しみました。
ここはフィヨルドで氷河による浸食作用で作られた複雑な地形の入り江、
サウンドは英語で川の氾濫によってできた地形を意味します。

発見時の人々の地理や言葉の知識が不足していたためサウンドと間違って名付けられた。
本当はミルフォードフィヨルドと命名する必要がありましたが、
慣れ親しんだ名前のために、変更はありません。
ニュージーランドオットセイが岩肌でゆっくり休んでいました。


自然が一杯なNZですが人間が入植したためそれまで生きていた動物が絶滅の危機に瀕し、
また気候変動が押し寄せ課題で一杯な国です。
国民と政府がいろいろ知恵を出し合ってこれ以上の被害から国を守っています。
日本も他人ごとではありません、我々も頑張りましょう。