【日本文化学科】コミュニティールームの紅

日本文化学科には、学科の学生用のコミュニティールームがあります。
少し前のことですが、そこに紅花が飾られていました。

紅花は文字どおり、紅色の染料になります。
花の色からは想像できませんが、何度も何度も染め重ねることで、濃い美しい紅色に染め上がります。
そこまでの作業が大変なので、『万葉集』では色の濃さが思いの深さを表す例えに用いられます。
「紅色で深く染めた衣を下に着て(切ない想いを隠しているけれど、もしそれを)見えるように表につけたら(世聞の人は)なんと言うかなぁ」



紅(くれなゐ)の深染めの衣(きぬ)下に着て上に取り着ば言(こと)なさむかも(巻7・一三一三番歌)
紅之 深染之衣 下著而 上取著者 事将成鴨


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