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情報メディア学科
2025.07.17
情報メディア AI研究 動画生成AIで実験映像をつくる その①

情報メディア学科の山口です! ここ数年で、AIによって画像や動画を生成できるようになりました。ただ、これまではどこか不自然な動画ばかりで、少し食傷気味になっていました。 そんな中、ついに待望のGoogleから新世代の動画生成AI「Veo3」が登場したので、さっそく試してみました! 今回は、学生たちが「日本と韓国のアイドルを比較しながら、衣装などのデザインの違いを研究する」というテーマに取り組んでいたため、未来のアイドル像をイメージし、それをAIに動画として生成してもらいました。
まず驚いたのは、動きの自然さです。これまでのAIによる動画は、動きが単調で不自然なブレも目立ちましたが、Veo3はとても滑らかでリアルな動きを見せてくれました。さらに、歌まで自動生成されていたのには驚きました。 次に、日本文化をテーマにした動画も試してみました。時代劇をイメージしてプロンプトを入力したところ、着物や鎧など、これまでのAIでは、ほぼ中韓風に寄ってしまい、うまく作れなかったデザインが、ようやく少しづつですが、日本らしいデザインが表現できるようになってきたと感じました。
群衆のシーンでは多くの人物を動かすことでの不自然さが出てしまっていたり、どうしても日本ではない多国籍な何かが描かれていたり、まだまだ変な動画もたくさん生成されますが、プロンプトを何度も調整し、丁寧に指示することで、少しずつ精度が上がってきています。 以下の動画は、生成された映像を編集し、映画の予告編風に仕上げたものです。
ここ一年で飛躍的な進化を遂げた動画生成AIですが、文字を打つだけでこのような動画を生成してくれるAIの技術には、様々な問題が出てくると思います。それらをクリアしながら、うまく人間の手でAIを成長させていきたいと思います。これからの生成AIの進化がとても楽しみです!