食文化・明治150年めぐり①

みなさま、こんにちは、関野です。
今年は明治維新から150年、各地で催しがいろいろあります。
明治の偉人邸めぐりと明治創業の東京老舗グルメに行きました。

1)偉人邸めぐり
①旧吉田邸


大磯にある旧吉田邸は戦後1946年内閣総理大臣を務めた吉田茂(1878-1967)の
別荘で晩年はこの地で過ごしました。
彼は1951年のサンフランシスコ講和条約に署名し、
日本の戦後経済復興を推し進めました。

引退後もこの邸宅に政治家が出入りし、
「吉田元老」などと呼ばれ政界への影響力を持ち続けた人物です。
旧邸宅は近代数奇屋建築で吉田五十六が設計。
平成21年本宅が火災で焼失しましたが
その7割が再建され昨年出来上がり公開されています。

②武相荘(ぶあいそう)


武相荘は昭和の実業家白州次郎の旧宅で昔懐かしい茅葺屋根の家、
ここ町田市が武蔵と相模の境の地と無愛想をかけて名付けた(パンフレットから)。
彼は芦屋の裕福な家の出身でイギリスに長年滞在し英語が流暢。
そこを見込まれ連合国軍占領下の日本で吉田茂の側近として活躍し、
1951年のサンフランシスコ講和会議に随行しました。

③旧岩崎邸


1896(明治29)年岩崎彌太郎の長男三菱第3代社長の久彌の本宅。
三井、住友と共に戦前の日本三大財閥の一つ。
三菱財閥の創業者岩崎彌太郎は
土佐の貧しい家に生まれながら、その才覚と努力で三菱を創設。 
三井、住友は300年以上の歴史を持つ御用商人ですが三菱は彌太郎一代で築きました。

小野義眞(日本鉄道副社長)、岩崎彌太郎(三菱社社長)、井上勝(鉄道庁長官)の3人で
岩手県の不毛の原野を数十年の時間を要して農場を作り、
彼らの頭文字を取り1891年小岩井農場ができあがりました。

④渋沢資料館


渋沢栄一(1840~1931年)が住んでいた旧渋沢邸に栄一の活動を広く紹介する資料館。
栄一は埼玉県の豪農出身で第一国立銀行など500社ほどの株式会社、銀行の
設立経営に尽力し近代日本の経済社会の基礎を作り「日本資本主義の父」と
呼ばれた明治・大正の実業家。

⑤鳩山邸(鳩山会館)


衆議院議長鳩山和夫(1856-1911)は1891(明治24)年にここ文京区音羽に居を構え
長男一郎(1883-1959)により美しい洋館が完成したのが1924年。
一郎は内閣総理大臣を務め、息子威一郎(1918-1993)は外務大臣、
孫由紀夫(1947-)は内閣総理大臣を務め鳩山家四代は日本の近代政治に
偉大な貢献をしてきたと紹介されています。
私たち世代には一番身近な政治家たちです。
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つづく