研究の内容（香山教授の解説）

平面上のセルが規則に従い状態変化する人工生命モデルの代表格が「セル・オートマトン」です。コンウェイの「ライフゲーム」が離散的なのに対し、チャン(Chan)の「レニア(Lenia)」は連続的な空間・時間・状態値で、微生物のような複雑な生命体パターンを自己組織化する数理モデルです。
香山は、レニアに**「二相性成長」、「カーネルスケーリング」、「カーネル移動」の三要素からなる「動的成長機構（DGM）」**を導入。これにより、生命体のような多様なパターンと変態のような遷移を促進します。
特に、カーネル移動のオフセットベクトル（δ）は回転対称性を破り、Optium/Dioptiumクラスの生命体出現とその遷移を大幅に増強します。DGM Leniaシミュレーションでは、対生成や融合、変態に似た多様な生命体の挙動が観察され、生命の進化経路を示唆します。写真はその成果の一部です。

公開された研究成果は以下のURLから↓
https://y-kayama.github.io/dgm-lenia/?fbclid=IwY2xjawOA0q9leHRuA2FlbQIxMABicmlkETAxMjVXWnRtdEEzR2tNbUNHc3J0YwZhcHBfaWQQMjIyMDM5MTc4ODIwMDg5MgABHoCN9ymjBDgtjFIQHyF2eEgbzlG3HiYSOic4YAPpxcA5rQ3dTo8inJrWjLjL_aem_l0dsv5gdA-Q8NH7kHK-ErA

これまでの研究のなかでもかなりの成果とのことです。
ますますのご活躍を期待しております。