【心理学科】赤ちゃんも嘘をつく!?驚きの心理学研究

先日、エイプリル・フール(4月1日)がありましたね。友だちにちょっとした嘘をついたり、SNSでジョークを見かけたりした人も多いのではないでしょうか。
「嘘つきは泥棒の始まり」などと言いますが、疑問に思いませんか。
人間はいつから嘘をつくようになるのでしょうか?
長いあいだ、心理学では「子どもが嘘をつくようになるのは2〜3歳ごろ」と考えられてきました。
嘘をつくには、
相手がどう考えるかを想像する力、つまりperspective taking(相手の立場に立って考える力)が必要だと考えられていたからです。
ところが最近の研究は、この常識を少し揺るがしています。イギリスの心理学者たちは、子どもの嘘やごまかしの発達を調べるためにEDS(早期欺瞞調査)という調査法を開発しました。
親へのアンケートをもとに調べたところ、4歳未満の子どもたちは16種類もの嘘やごまかしを使い分けていることが分かったのです。
さらに驚くのは、その始まる時期です。生後10か月で25%、16か月で50%の子どもに何らかのごまかし行動が見られ、3歳2か月(38か月)では97.5%が嘘を使うようになると報告されています。
つまり、私たちが思っているよりずっと早い段階から、人間は「相手とのやり取り」の中で嘘を使い始めているのです。
エイプリル・フールに友だちと冗談を言い合うのも、こうした人間のコミュニケーション能力の一部なのかもしれませんね。
皆さんは、
自分が物心ついた頃にどんな嘘をついたか覚えていますか?

Hoicka, E., Prouten, E., Matthews, D., Saul, J. M., & Donnellan, E. (2026). The Early Deception Survey (EDS): Its psychometric properties in children aged 10–47 months. Cognitive Development, 78, 101677. https://doi.org/10.1016/j.cogdev.2026.101677