食文化・長崎卓袱料理と長崎くんち

みなさま、こんにちは、関野です。
10月9日長崎市の「くんち祭り」を見に行きました。

くんち祭りは長崎の氏神「諏訪神社」の秋祭りで
1634年二人の遊女が諏訪神社前で奉納舞を踊ったことが
始まりとされています。

長崎市には59町あり5~7町ごとに7班に分かれ、
その中の1班がその年の当番で踊り町と呼ばれます。
7年に一度踊り町が回ってきて奉納舞として踊りを奉納するそうです。

上写真は出島町の奉納舞で阿蘭陀(オランダ)船です、
狭い道路を回るとき合図を取り合い回します、迫力がありました。

ポルトガル、オランダ、中国など交易のあった国々の
異国趣味が踊りに多く取り入れられた長崎ならではの
奉納舞で迫力があり私たち観光客は拍手喝采で大いに盛り上がりました。

上写真は、長崎料理を代表する卓袱(しっぽく)料理の中の
姫卓袱料理と呼ばれる料理です。

三段重のお弁当箱に卓袱料理ならではの角煮、エビのすり身などが入り
卓袱料理を手ごろな価格で味わうことができます。
最後に甘く上品なお汁粉がでました。
これは海外から長崎に贅沢な砂糖がたくさん入ってきたことの証を
受け継いでいるのだそうです。

卓袱料理とは長崎発祥の中国料理、西欧料理を混ぜた
日本化した宴会料理で大皿に盛られています。

日本古来の膳ではなく赤の毛氈をかけた円卓を囲んで楽しむ和華蘭料理です。
まず、手前にある吸い物、卓袱ではお鰭(ひれ)と呼び
主催者が「お鰭をどうぞ」と挨拶を行い参加者全員がお鰭を空にした後
乾杯をして宴会が始まります。
長崎の友人はこの手順にこだわり順番通りしてくれました。


日本には全国各地に面白いお祭りがたくさんあります、
その土地のお祭りを楽しみながら食文化も楽しみましょう。