【食文化学科】食の流行を探る!

こんにちは。東四柳ゼミです。
四年生のゼミは、前期早々からしっかり卒業研究モード。
食文化研究をテーマとする東四柳ゼミでは、文献調査がメイン。
毎週進捗を報告しないとならないため、図書館での先行研究探し、卒研の構成検討に余念がありません。

さて6月になって、各々ようやく研究テーマが固まり、夏休みの調査スケジュールを立てていた時、先生がふと「ウベって、知ってる?」と・・。

ウベ? うべ? UBE? 

先生曰く、ハワイやフィリピンなどでは、ウベを使ったスイーツやパンがあちらこちらで売られているとのこと。特にフィリピンでは、ペースト状の伝統スイーツ「ウベハラヤ」や「ウベアイス」のほか、「ハロハロ」のトッピングとしても大人気。
また日本国内だと、沖縄のブルーシールにウベ味のアイスクリームがある⁉など、あれこれ情報交換するうちにだんだん愛着がわいてきてしまい・・卒研の憂さを忘れて、すっかり大盛り上がりに。

食の歴史だけでなく、食のトレンド、食べ方の比較などについても語り合う食文化ゼミならではの「ウベ共同研究」が突如始まりました。(ちょっとだけ卒研は中断)

まずは図書館やホームページでウベについて調査。
早速それぞれが持ちよった情報を共有します。

ウベ(フィリピン語)とは、山薯(ダイジョ)、紫ヤマイモのこと。紫芋やタロイモとは別物で、ヤムイモ(ヤマノイモ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属の食用種)の一種です。原産地は東南アジアとされ、古くから熱帯地域で親しまれています。
Wikipediaによると、ウベのほかに、タメイモ(為芋)、シンショ(参薯)、デンショ(田薯)、コウシャイモ(拳薯)、オキナワヤマイモ(沖縄山芋)、タイワンヤマイモ(台湾山芋)、パープルヤム (purple yam)、ウォーターヤム (water yam) とも呼び、奄美地方の方言では、こうしゃまんという名称もあるそうです。

また昨今のイギリスなどヨーロッパのスターバックスでも、ウベ・バニラ・ベルベット・ラテ(Ube Vanilla Velvet Latte)、ウベ・バニラ・ベルベット・マッチャ・ラテ(Ube Vanilla Velvet Matcha Latte)、アイス・ウベ・バニラ・ベルベット・マッチャ・ラテ(Iced Ube Vanilla Velvet Matcha Latte)、アイス・ウベ・バニラ・マキアート(Iced Ube Vanilla Macchiato)などが登場し、SNSなどで頻繁に紹介されているとのこと。紫と緑(抹茶)のコントラストは確かに素敵。また最近は韓国でも注目を集めていますよね。

特性としてはとってもきれいな紫色で、サトイモよりも水分が少なく、強い粘りがあります。ナッツのような甘い香りがあるので、ゼミ生同士で「スイーツにしたら、きっとおいしいだろうね」と話していたら、田之上工房さん(鹿児島県曽於市)の無添加「そおうべパウダー」を持ってきてくださった先生・・とにかくウベにはまっているらしい。
 
さて食文化学科ならではのアプローチで、次なる段階として、それぞれがウベのスイーツレシピを追求。
ウベドーナツ、ウベ食パン、ウベメロンパン、ウベバスクチーズケーキ、ウベスコーンを調理し、試食&意見交換を楽しみました。
調理中は粘りがかなり強い生地になるため、仕上がりに不安はありましたが・・どのレシピも大成功!
もっちりとした食感&ほんのり甘い食味がたまらなくおいしい。
どんな料理やスイーツでも応用可能な柔軟性が魅力だとも感じました。
 
また食品機能学がご専門の才田先生によると、ウベの栄養価はかなり高いそう。
 
★才田先生の解説
鮮やかな紫色が目を引く「ウベ(紫ヤム)」。
その美しい色の正体は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンです!
アントシアニンには、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があることが知られています。
さらに、近年の研究では、ウベをはじめとするヤム類には食物繊維やフェノール化合物などの生理活性成分が含まれており、抗酸化作用に加え、炎症を抑える働きなどを有する可能性も報告されています。
ヒトを対象とした研究はまだ十分ではなく、今後さらなる研究が期待される段階ですが、鮮やかな見た目とやさしい甘みが魅力のウベは、その美しさだけでなく、健康機能にも注目が集まっている食材です。
 

レシピの応用も楽しめて、栄養価も満点!すっかりウベ推しの東四柳ゼミ。
後期も引き続きウベの地域比較考察&レシピの開発に(時々)励みます!きっとブームが来るはず・・。

食が学べる大学って、理系のイメージがあるかもしれませんが、東四柳ゼミでは文系アプローチで研究テーマに向き合えます。
食の裏側にある物語はいつもひたむきな日本人の姿を見せてくれるだけでなく、今の課題にいかせる取り組みのヒントをも教えてくれます。
食文化を学ぶことは、「おいしいものを知る」ためでなく、人々の価値観や地域資源を理解し、それを社会で活用する力を養うことにもきっとつながるはずです。

ウベでリフレッシュしたゼミメンバーたち。気持ちを入れ替えて卒研に励みます。
また学期末にもゼミ生お気に入りの中華レストランを訪問し、地域で愛される理由を探る予定です。
またご報告いたしますね。

世界各国のお料理を味わいながら、梅花ならではの食文化研究の研鑽を目指します!

次回オープンキャンパスのご案内

8月9日(日)
◆調理実習   : みんなで食べよう! とろ~り美味しいチーズフォンデュー (満員御礼)
◆ワークショップ: デコレーションにチャレンジ!

https://garden.baika.ac.jp/event/schedule/260809.html

調理実習の定員はすでに満員となりましたが、当日は食文化学科の教員と学生たちが、学科の学びについて丁寧にご説明させていただきます!
講義や実習の内容のみならず、ゼミの取り組みについても解説いたしますので、是非ご参加ください。
皆さんとお会いできることを楽しみにしております!

★食文化学科ホームページ★
https://garden.baika.ac.jp/department/food_culture.html