【日本文化創造学科フィールドワーク・清水坂⑥】六道珍皇寺と小野篁

こんにちは!日本文化創造学科の岡崎、高畠です。

先日、観光フィールドワークで清水坂を散策しました。
今回、私達が調査を担当したのは「六道珍皇寺」です。



 
六道珍皇寺はかつて、この世とあの世の境界とされていました。
「六道」とは地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上界の六つの世界のことを指しており、仏教では人間は死後この六道を輪廻転生すると考えられています。

特に六道珍皇寺と関わりが深かったのが小野篁という人物です。
彼は嵯峨天皇に仕えていた平安時代初期の官僚でしたが、夜間は閻魔庁に勤めていたという伝説があり、閻魔王宮の役人とも言われていました。

六道珍皇寺の本堂裏にある庭内には、小野篁がこの世とあの世と行き来するために使用したという井戸が残されています。
普段は非公開なのですが、フィールドワークの当日はちょうど特別公開日にあたったので、中をじっくり見学することができ、冥土通いの井戸・黄泉がえりの井戸をみることができました!(写真はInstagramを参照)

また、毎年8月7~10日には「六道まいり」が行われ、盆に帰ってくる精霊をこの世に迎え入れるとされる鐘「迎え鐘」を撞こうと多くの人が訪れます。

とても緊張感のあるお寺でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました^^