プロバイオティクスについて考える

残暑もようやく和らぎましたが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
夏季休暇中のため、大学構内はいつもより静かです。

そんな中、BioGaiaの学術担当者をお招きして、「バクテリアセラピー」についての勉強会を行いました。
「バクテリア」=細菌
「セラピー」=現代医学で行う新しい治療法で、特に、手術や投薬を伴わない心理療法・物理療法
細菌を応用した療法ってところです。(最近は細菌を使うんですな☺)
これが、口腔保健学科の第1回勉強会で、今は授業がない時期のため、ほとんどの先生方が出席されておりました。
いや~熱心な先生方ばかりです



突然ですが、みなさんは「プロバイオティクス」という言葉を聞かれたことがありますか?
食物を、摂取してから排出するまで(つまり消化管)に存在していて、かつ生体によい影響を与える細菌のことで、それらを含む製品や食品も入ります。
ここで何かお気づきになった方、素晴らしいです✨
「善玉菌」ですウッシッシ (顔) 善玉菌と聞くと、すぐ思い浮かぶものは『乳酸菌』という方が多いと思います。
多くの方がご存知な食品をあげると、チーズやヨーグルトは動物性乳酸菌、ぬか漬けやキムチは植物性乳酸菌が入っており、そのほかの菌では、納豆には納豆菌、味噌は麹菌などがあります。
こうしてみると、歴史的に古くから食品微生物による発酵食品は、生活の中にありますね。
プロバイオティクスにより腸内環境を整えることで、体の免疫機能を上げて、さらに全身の健康を引き上げることが出来るのではないかと注目されています。
最近は、歯周病やむし歯は、細菌が引き起こす病気=細菌感染症といった考え方です。
これらのお口の健康問題も、体の病気と同じようにプロバイオティクスを応用することで、治療効果を高める、または予防効果があるのではないかと、今後の研究成果が期待されます。
私の学生時代であったほんの数十年前と比べると、研究がすすみ新しい治療方法や手法が出ていますが、予防の観点では昔から変わらないものがあります。
それは、『コツコツと続けること』です。これが、簡単なことでも難しい

プロバイオティクスを実践するために、まずは毎日ヨーグルトをいただきたいと思います♪
くれぐれも過剰摂取にはご注意ください
【 口腔保健学科 前田 】