12月17日(日)ムギ類研究会で「もち姫食パン」試食会開催

こんにちは。食品学、基礎栄養学担当の藤田修三です。

12月16日(土)-17日(日)、京都大学北白川キャンパスで「ムギ類研究会」があり、

参加者に産学連携商品の食パン(もち姫食パン)の試食会を実施しました。「ムギ類研究会」は、小麦、大麦等の研究者の集いで、将来の日本の研究を支える若手研究者に発表の機会を促している研究会です。

試食会会場は、理学部農学部構内にある有形文化財指定「旧演習林事務室(写真)」で、周辺には、「ABC予想」証明で有名な望月新一教授研究室のある数理解析研究所、湯川秀樹記念館、益川ホール(この研究会の発表会場)などの建物が並び、歴史ある大学、知の拠点であることを今更ながら感じます。

研究会2日目のシンポジウム「ムギの品質を科学する」では、もち小麦の食品機能性に関する講演を行わせていただき、研究会終了後の試食会では、白石食品工業株式会社(盛岡市)が、日本が世界で初めて創出したもち小麦(もち姫)を使い、米粉等を加えず、小麦100%(強力粉+もち小麦)で、表面がパリッ、内面がもちもち感の食パンに仕上げたものを提供しました。

試食会では、わが学科精鋭の学生3名(写真)が、梅花カラーの学科エプロン姿でパンをトーストし、おもてなしを担当しました。会場では食パンはもちろんのこと、学生のスマイルとエプロンが大変好評でした。余談ですが、研究会終了後なので参加者が試食会場に押し寄せ、トーストした食パンも瞬く間になくなり、トーストする2分間がなんとも長く、もどかしく感じた次第です。
この食パンは、これまでもち小麦の生産量が少なかったためベーカリーショップでの販売のみでしたが、技術的に、またもち小麦の増産に目処が立ったので、来春には工場のラインで製造し、先ずは東北地方中心に販売する計画と伺っています。白石食品はPASCO系列のメーカーで、今後、もち小麦パンが全国に広がることを期待しています。