心理学科
2017.04.15
日本レスキュー協会様でお世話になってきました!
4月5日に『日本レスキュー協会』様に学生5人とともに見学に行ってまいりました。ここは、日本でトップクラスの災害救助犬育成施設です。
施設に足を踏み入れてまず目につくトレーニング場で様々訓練の様子を見せていただきました。瓦礫を模した舞台で、要救助者に扮した学生の一人が無事に、そして一瞬で見事に発見されていました!
施設に足を踏み入れてまず目につくトレーニング場で様々訓練の様子を見せていただきました。瓦礫を模した舞台で、要救助者に扮した学生の一人が無事に、そして一瞬で見事に発見されていました!
家屋が倒壊したという設定であるコンクリートの舞台では、犬が本来であれば尻込みしてしまうような真っ暗な穴の中にも、躊躇することなく災害救助犬の一頭である黒ラブちゃんが勢い良く飛び込んで行きました。
これ以外にもいくつかの訓練を拝見させていただきましたが、どれもこれも、人と犬との信頼関係をベースとし、あくまでも「犬がやりたいこと」の延長に探索行動ができるようになるための訓練が行われていました。だから犬たちはみんな生き生きしていて、「何かをやらされている」という雰囲気は微塵も感じさせませんでした。詳しい内容は是非現地で。
その後実際の救助活動の様子を代表の岡様よりうかがいました。とてもリアルで生の声を聞かせていただきました。また残酷な場面は今回カットしていただいていたということですが、それでも、テレビの報道では見ることができない、今にも崩れ落ちそうで恐怖を感じる家屋の写真や、荒涼としてなんとも言えない虚無感や絶望感を覚えるような写真も見せていただきました。そういう現場を目の前にして自分自身を奮い立たせて救助に臨む隊員の方々は本当に凄いと感じました。
最後に、協会様がレスキュー以外にも力を入れておられるアニマルセラピーを担当しているワンコ、保護されたワンコ、そして現役バリバリの災害救助犬に会わせていただきました。
写真を撮り忘れて非常に後悔しております(涙)。そこにいたどのコも個性があって素晴らしいのですが、やはりひときわ目を引いたのが災害救助犬たちの「賢そうな顔つき」でした。
「賢そう」というのはあくまでも人間の都合で、犬にはそれぞれの個性があって素晴らしいので僕はあまり好きな表現ではないのですが、皆さんにわかりやすくお伝えできるのはこの言葉だろうと思ったので、敢えて使わせてもらいました。目に宿る力が違うというか、人間とコミュニケーションを取ろうという意思が強いというか、初対面なのに向こうからググッと距離を縮めてこられるような感覚を覚えたというのは、なかなか非日常的体験でした。我々獣医師は基本的に距離をとられますからね…(涙)学生たちも何か感じ取ってくれていたのではないかと思います。
と、このように非常に充実した2時間あまりを過ごさせていただきました。言葉ではなかな語りつくせません。また今後も見学会を開催いたしますので、興味のある人は是非参加してもらって、自分の五感で感じ取ってもらえたらと思います。
今回参加してくれた学生の感想も以下に、原文のまま掲載しております。
また学生部と私の研究室に協会の募金箱も設置させていただいております。もしよろしければそちらのほうもよろしくお願いいたします。
《3年生》
災害救助犬も世の中に定着しつつあると思っていたのですが、私達が見えていないだけで周りの協力や理解がまだまだだと講話を聞いて痛感しました。
保健所から引き取った犬もいて、全ての犬達が一生懸命に訓練し人の為に活躍している事をもっと知って欲しいし、どれだけ人間が好き勝手であるか考え直すきっかけにもなって欲しいとも思います。
最後に、このような動物達の為に労力やお金を優先的に使っていく事により、活動も広がるだろうし、命の大切さや教育するという意味でもプラスになるのではないかと思います。
《3年生》
一番感じたことは「衝撃的」でした。雑誌や新聞、テレビなどでは伝わらない現地での資料やお話を沢山教えて頂いて現場の恐怖や緊張感などを自分も体験したような気持ちになりました。また、災害救助犬の中には保健所に収容されていた犬もいる事にもとても驚きました。
《4年生》
レスキュー協会は、災害救助犬しか育成していないと思っていたので、セラピードッグの育成およびセラピー活動、保健所から犬を保護し里親を探すなどの活動も行っていることを知れて勉強になりました。
《4年生》
レスキュー犬の訓練や実績を見て、足場の悪い所に慣れる事や自分達の命も危ない中行方不明者を探す大変さを学べました。もっと協力してくれる地域が増え、どこで災害が起こっても充分に活躍できるように周りの理解が深まれば良いと思いました。
《大学院生》
不安定な所でも怖くないということを覚えさせる訓練。箱の中に人を探せるようにする訓練。どれも犬はご褒美がもらえる楽しいものだとわかっているからこそ、できることだが、完ぺきにできるようになるには長い時間がかかっているのだろうなと思いました。
また、場所も飛行機が近くを通るため声が聞こえにくいほどの騒音となるが、実際の現場を想定することができ、その中で集中して指示に従っていることは、傍から見れば簡単そうにも見えるが本当にすごいことだなと思いました。
また、被災地などでの救命活動のお話なども聞かせていただきました。とても素晴らしい活動をされていて、1つ気になったのが完璧に活動ができない犬を連れてくる人がいる、というお話です。
助けたいという気持ちは同じかもしれないのに、結果的には助けになってないという現実が悲しかったです。また、前に救助犬が被災地で亡くなったっていうのを聞いたことがあったのでもっと救助犬の数が増えてくれたらなとも思いました。
今回行かせていただいた所は、他にアニマルセラピーの活動や、保健所などから引き取ってきた犬の里親募集の活動もされていたのですが、もっとこういう活動をしているということを多くの人に知ってもらいたいと思いました。
その後実際の救助活動の様子を代表の岡様よりうかがいました。とてもリアルで生の声を聞かせていただきました。また残酷な場面は今回カットしていただいていたということですが、それでも、テレビの報道では見ることができない、今にも崩れ落ちそうで恐怖を感じる家屋の写真や、荒涼としてなんとも言えない虚無感や絶望感を覚えるような写真も見せていただきました。そういう現場を目の前にして自分自身を奮い立たせて救助に臨む隊員の方々は本当に凄いと感じました。
最後に、協会様がレスキュー以外にも力を入れておられるアニマルセラピーを担当しているワンコ、保護されたワンコ、そして現役バリバリの災害救助犬に会わせていただきました。
写真を撮り忘れて非常に後悔しております(涙)。そこにいたどのコも個性があって素晴らしいのですが、やはりひときわ目を引いたのが災害救助犬たちの「賢そうな顔つき」でした。
「賢そう」というのはあくまでも人間の都合で、犬にはそれぞれの個性があって素晴らしいので僕はあまり好きな表現ではないのですが、皆さんにわかりやすくお伝えできるのはこの言葉だろうと思ったので、敢えて使わせてもらいました。目に宿る力が違うというか、人間とコミュニケーションを取ろうという意思が強いというか、初対面なのに向こうからググッと距離を縮めてこられるような感覚を覚えたというのは、なかなか非日常的体験でした。我々獣医師は基本的に距離をとられますからね…(涙)学生たちも何か感じ取ってくれていたのではないかと思います。
と、このように非常に充実した2時間あまりを過ごさせていただきました。言葉ではなかな語りつくせません。また今後も見学会を開催いたしますので、興味のある人は是非参加してもらって、自分の五感で感じ取ってもらえたらと思います。
今回参加してくれた学生の感想も以下に、原文のまま掲載しております。
また学生部と私の研究室に協会の募金箱も設置させていただいております。もしよろしければそちらのほうもよろしくお願いいたします。
《3年生》
災害救助犬も世の中に定着しつつあると思っていたのですが、私達が見えていないだけで周りの協力や理解がまだまだだと講話を聞いて痛感しました。
保健所から引き取った犬もいて、全ての犬達が一生懸命に訓練し人の為に活躍している事をもっと知って欲しいし、どれだけ人間が好き勝手であるか考え直すきっかけにもなって欲しいとも思います。
最後に、このような動物達の為に労力やお金を優先的に使っていく事により、活動も広がるだろうし、命の大切さや教育するという意味でもプラスになるのではないかと思います。
《3年生》
一番感じたことは「衝撃的」でした。雑誌や新聞、テレビなどでは伝わらない現地での資料やお話を沢山教えて頂いて現場の恐怖や緊張感などを自分も体験したような気持ちになりました。また、災害救助犬の中には保健所に収容されていた犬もいる事にもとても驚きました。
《4年生》
レスキュー協会は、災害救助犬しか育成していないと思っていたので、セラピードッグの育成およびセラピー活動、保健所から犬を保護し里親を探すなどの活動も行っていることを知れて勉強になりました。
《4年生》
レスキュー犬の訓練や実績を見て、足場の悪い所に慣れる事や自分達の命も危ない中行方不明者を探す大変さを学べました。もっと協力してくれる地域が増え、どこで災害が起こっても充分に活躍できるように周りの理解が深まれば良いと思いました。
《大学院生》
不安定な所でも怖くないということを覚えさせる訓練。箱の中に人を探せるようにする訓練。どれも犬はご褒美がもらえる楽しいものだとわかっているからこそ、できることだが、完ぺきにできるようになるには長い時間がかかっているのだろうなと思いました。
また、場所も飛行機が近くを通るため声が聞こえにくいほどの騒音となるが、実際の現場を想定することができ、その中で集中して指示に従っていることは、傍から見れば簡単そうにも見えるが本当にすごいことだなと思いました。
また、被災地などでの救命活動のお話なども聞かせていただきました。とても素晴らしい活動をされていて、1つ気になったのが完璧に活動ができない犬を連れてくる人がいる、というお話です。
助けたいという気持ちは同じかもしれないのに、結果的には助けになってないという現実が悲しかったです。また、前に救助犬が被災地で亡くなったっていうのを聞いたことがあったのでもっと救助犬の数が増えてくれたらなとも思いました。
今回行かせていただいた所は、他にアニマルセラピーの活動や、保健所などから引き取ってきた犬の里親募集の活動もされていたのですが、もっとこういう活動をしているということを多くの人に知ってもらいたいと思いました。