ホースセラピー実習

2月23日と24日に、フルーツ・フラワーパーク ホースランド みついの杜牧場に1年生から3年生34名が二日に分かれて、ホースセラピー実習を体験しました。今回お世話になったのは、ホースセラピストの先生お二人と3頭の道産子馬でした。とてもおとなしくて、人懐っこい馬です。

まず、馬と仲良くなる方法として、餌の草を皆で探してきて、いろいろ食べさせてみるということをしました。馬の口は人の手と同じように器用で、小さい葉っぱも口に合わないと吐き出します。

次に引馬といって、リードで馬を引っ張って散歩させました。馬を柵の中で放牧させている間に、馬小屋の掃除と餌の準備をしました。ふかふかのおがくずを敷いて、さっぱりと温かい気持ちのいい床ができました。

そのあと、お昼休憩をはさんで、今度はさらに馬と関係を深める作業をしました。馬に直接行う前に、参加者同士がペアになって、言葉を使わずに、身振り手振りで相手を動かせる試みを行いました。こちらの「気」を相手にどう伝えるか、皆それぞれに大きな動作や手を叩いたりと試していました。そして次はいよいよリードを使うことなく、同じように馬に行動してもらえるかどうかにチャレンジしました。皆それぞれに、工夫をし、馬は顔を音の方に向けたり、耳をそばだてたりなどしていましたが、なかなか動いてはくれませんでした。ホースセラピストの先生が手を叩いたりして、見事に思うがままに動かせたときには参加者から「おぉ」という感嘆の声が上がりました。それぞれが馬との関係を深めたいと心から願いました。

最後に乗馬体験をしました。馬の上に安定して乗るには、身体の力を抜くことが大切である、という意外なこと知りました。中心線を一本意識して、あとは体の力を抜くといいのだそうです。

セラピー体験後の感想では、馬とのコミュニケーションには人同士とは違った機能が必要で、そのことが、気持ちがほぐれるような体験になったといった感想が語られました。みんなにとってとても充実した体験になり、こんなところに就職できたらという声がたくさん聞かれました。