日創研修旅行 ④かやぶきの里

4月21〜22日、
日本文化創造学科 新1年生を対象に実施した
1泊2日の研修旅行「美山かやぶきの里と京都伝統体験」、
参加した1年生の文章をご紹介するのも 最終回となりました。

1日目の午後訪れた「美山かやぶきの里」は
京都の 南丹市美山町にあります。
美山町は初めてというYさん、河原町や嵐山とは
また違った雰囲気で、とても新鮮に感じたそうです。
それでは、Yさんの一篇をどうぞ。

(by 大谷)

(前略)美山町には、独特の建築物や文化が伝わっており、
この集落内の住宅は 茅葺きの屋根でできています。
丈の高い入母屋造の屋根と 神社の千木のような飾りが 特色です。

 

この住宅のほとんどが、江戸時代中頃から末期にかけて
作られたものだそうで、現存していることに 私はとても驚きました。
歴史は、昔の人が生きた証しです。何事においても 維持し続けることは
簡単ではありませんが、そうした中で、その証しを、伝統や意志を
大切に受け継がれている民家の方々は 素敵だと思いました。

私は覚えることが苦手で、特に歴史が得意でも好きでもありませんが、
代々伝わる先祖のお話を聞いた時、“昔から今に繋がっている”
“歴史は今と昔を結んでいる” ということに 何か感慨深いものを感じ、
そう感じる その瞬間が好きです。

 

だから、重要伝統的建造物群保存地区にも選定された かやぶきの里、
美山町の歴史あるお話を 実際に住んでいらっしゃる民家の方から
直接お聞きすることができ、本当に良かったです。

歴史に触れて改めて、自分自身も 刹那に感じる今をしっかりと生き、
次に活きる形で 何か足跡をつけていきたいと思うとともに、
誰かの心に生き続ける人間でありたい と思いました。


集落の周りには山や田んぼ、畑など自然で溢れ、
お花もたくさん咲いていて モンシロチョウが飛んでいるのを見つけ、
春を感じた日になりました。たまには 都会の喧騒を離れて自然に触れ、
静かな場所で 穏やかに過ごすことも良いなと思いました。(後略)

(Y)