日創研修旅行 ②茶道体験

新1年生を対象に、4月に実施された1泊2日の研修旅行。
2日目は、午後から京都の東山にある鷲峰山 高台寺へ。
境内を散策し、茶道体験を行いました。


 


今回の京都研修の中で一番印象に残っているのは、
「最も京都を感じた茶道体験だった」という   
 Sさんの一篇をご紹介します。

(by 大谷)

京都研修二日目、私たちは一人一人自分で選んだ着物を着せてもらい、
なれない着物に苦戦しながら歩き、豪勢な食事をとったあと、
お寺の中のこじんまりとした茶室に 招かれました。
私は今まで一度も茶室に入ったことがなく、お茶をたてたことはあっても
それは幼少のころだったので、何か少し不思議な感覚でした。
 

お茶を飲む前に、白い紙の上に乗せられた小さな饅頭が 配られました。
茶道についてはまったく知らなかったのですが、
その一つの和菓子も「手のひらにのせ、半分に切って頂く」ということや
「お茶が苦いから、お茶を頂く前に甘い和菓子を頂く」ことなど、
一つ一つの行動の意味を知るたびに、茶道の奥ゆかしさを感じました。

そして、たてていただいたお茶を頂き、その抹茶の濃さと苦さに
「これがお茶なのか……」としみじみ感じました。
お茶を頂いた後に、一人だけお茶をたてる体験ができるという事で
なかなかない体験だと思い、手を挙げてやらせてもらう事になりました。
 

実際にお茶をたてる所に座った時は、なぜかすごくそわそわしました。
一つ一つの動作を教えていただきながら 一番感じたことは、
思っていた以上に 筋肉を使うということでした。
 

お湯を入れるときは緩い動作、お茶をたてるときは素早い動作、と緩急がついていて、
なおかつ人に魅せるものなので心も体もとても緊張しましたが、その動作に集中している時は
少し心が落ち着きました。

普段なかなか体験できない茶道というものを
この京都研修で体験できて とてもよかったです。
茶道の所作や動作・意味など、このような機会がなければ
知ることができなかったので、本当にいい体験でした。
これを機に 茶道についてもう少し学んでみようと思いました。

  (S)