【日本文化創造学会】2019年度 春季講演会

こんにちは、学会役員のタナカです。

5月21日(火)、日本文化創造学会の春季講演会を開催しました。
本年度は、梅花女子大学名誉教授の荻田清先生をお招きし、「「忠臣蔵」の史実と芝居・演芸」という題でご講演いただきました。

「忠臣蔵」と聞いたら誰もが「あの年末にテレビでよく見るものでしょ。」と思うはずです。
しかし「忠臣蔵」とは赤穂事件のことを直接さす言葉ではなく、事件の47年後に赤穂事件をもとにして書かれた『仮名手本忠臣蔵』という脚本のタイトルをさすのです。
私も今回の講演を聞き初めて知りました。ずっと勘違いしていました。

『仮名手本忠臣蔵』が書かれた江戸時代は、赤穂事件に関わった人の名前を書くことができなかったので『太平記』を下敷きとしたそうです。

当日は『太平記』と『仮名手本忠臣蔵』の人物を交えてお話していただきました。
『太平記』はとても長い作品なのですが、今回の講演で取り上げられた巻21は、「忠臣蔵」とも深くかかわる話だそうなので、一度読まれてみてはいかがでしょうか。
私も、ご講演を聞き、「忠臣蔵」だけでなく、『太平記』にも興味がわきました。

荻田先生、貴重なお話ありがとうございました。