【管理栄養学科】日本食品科学工学会に行ってきました

みなさん、こんにちは!助教の守田です。

8月28~30日に開催された日本食品科学工学会に行ってきました♪
 


本年度の第64回大会で、学会から昨年発表した論文に対して光栄なことに論文賞をいただくことができました

今回受賞した論文の内容は、チェダーチーズを対象試料として、その美味しさの要因がどのように構成されているのかを知るために、チーズの香り計測と粘弾性測定、そして人による官能評価のデータを組み合わせてモデル化する新しい手法を開発した、というものです。

「美味しさ」と聞くと、一般的には個人の主観が大部分を占めるものなので定量的には計れないものと考えられています。しかし、「チーズらしい香り」や「チーズの食感」がチーズを食べる人に「美味しい!」と感じさせる要因であることは間違いありませんよね。そこで、「一般的に美味しい!と評価されるチーズはどんな香りや食感をしているのだろうか?」という、ある意味逆向きの発想で美味しさの要因を探索するという研究です。

まぁ語り出すと、止まらないのでこの辺で〜

(語ってほしい方がもしいれば、いつでも語りますw)

 

 

ともあれ、研究者の避けては通れない道、論文執筆冷や汗 (顔)鉛筆

地道に研究を進めて結果を出し、そしてそれを論文としてまとめる作業は、とても地味ですが、大変辛い作業です。その地味〜な辛〜い作業の成果が評価されたということで、守田は大変喜んでいます

↑授賞式の様子(日本食品科学工学会公式ツイッターより転載)

この学会は、今年で創立64年を迎え、食品に関する最先端研究が一堂に会する国内最大の学会の一つです。

 

私自身も、学生の頃からこの学会に所属し、自身の研究テーマである「食品の美味しさの定量評価・モデル化」について、毎年、国内外の大学や企業で食品を研究する先生方や学生、産業界の方々と活発な意見交流をしてきました。

 

学会で仲良くなった友達もたくさんいます。また、学会参加者は興味の対象が似ているため、いろいろなコラボ研究が生まれるきっかけともなっているようです。

食品メーカーはもちろんのこと、流通業、小売業など食品に関わるほとんどの産業分野の方々がいろいろな形で学会に参加していました。もちろん、管理栄養士さんもちらほらとお見かけしましたよ

 

管理栄養学科の皆さんも、今は基礎の教養の講義・実験実習ばかりですが、卒業研究などの機会に、「研究」というものに触れる学生さんもいると思います。

 

なので、いつかは学生の皆さんと学会に行ってみたいなぁと思いました

きっと、普段の大学生活からは得られないような新たな刺激を受けられる経験になるのではないかなぁと思います!

 

そしてあわよくば管理栄養学科の学生さんの中から、大学生活で得た知識を活かして、普通の管理栄養士としてだけではなくアカデミックでも様々な活躍を見せてくれるような唯一無二のプロフェッショナルになる方が現れるかな、と。

 

梅花の未来の管理栄養士たちへの期待がますます膨らんだ、夏となりました