【管理栄養学科】ケルダール自動分析装置のご紹介&実験成功のご報告!

こんにちは、助教の守田です!

 

梅花女子大学の管理栄養学科には、学生みんながより充実した大学生活を送れることを願って、他の大学・学科とは一味違う様々な特色があります。今日はその特色の中のひとつを「食品学実験Ⅰ」から紹介したいと思います。

 



この装置は、たんぱく質の定量分析手法であるケルダール法の自動分析装置です。

 

ケルダール法は、たんぱく質定量分析手法のもっともポピュラーな手法の一つですが、従来の古典的方法では、「ケルダール窒素分解装置→希釈→ミクロケルダール窒素蒸留装置→滴定」の一連の実験操作を、すべてつきっきりで行なわなければならず、一般的にはとても大変な実験として知られています。そのため、日常的に食品のたんぱく質量を定量する必要がある食品企業や食品分析センターでは、上の写真で紹介したような高価な自動分析装置を導入しています。しかしながら、一般の大学などの教育機関での導入はまだ珍しいようです。

 そんな中、梅花女子大学の管理栄養学科での食品学実験Ⅰでは、食品企業や食品分析センターが使用しているものと同様のケルダール自動分析装置を学生実験で使うことができます。これは、学生の皆さんにより実務に近い経験値を積んでほしいためであり、また皆さんが社会に巣立ったときに、即戦力として大活躍できるようにとの想いがこめられています。

 

ということで、さっそく今年の1年生もきなこを実験試料として、そのたんぱく質量の定量分析にチャレンジしていました!!


【ケルダール装置できなこを分解中】



【慎重に最後の滴定作業】


ケルダール分析は、濃硫酸の添加や溶液の希釈、滴定操作など、まさに食品学実験Ⅰで学習した内容の総まとめにふさわしいボリューム感のある実験でしたが、どの学生も活き活きと実験に取り組めているようでした

ケルダール法の自動分析装置、興味を持っていただけましたでしょうか??

食品学実験ⅠでもⅡでも活躍する予定のこの装置、ぜひ、末永く大事に使っていきましょうね✨