食文化学科
2019.08.02
食の仕事研究論(京都編)
みなさん、こんにちは。食文化学科の東四柳です。
今回から2回にわたり、食文化学科の授業「食の仕事研究論」についてご紹介させていただきます。
「食の仕事研究論」は、京都と東京の研修をはさみ、
食の仕事に向き合う心構えについて、ディスカッションする梅花ならではの授業です。
さまざまなジャンルのプロの方々との出会いを通し、
自分の目指すべき未来について、あらゆる角度から考えることに努めます。
ちなみに今年は14人の3・4年生が受講してくれました。
5月26日の事前指導をおえ、6月1日には、最初の京都研修を実施。
研修の始まりは、京都御苑檜垣茶寮です。
貴店では、今年6月より、平安朝の雰囲気漂う「御所の花弁当」の提供が始まりました。
旬の食材のお料理を、趣のある食器でいただく和食ランチ。
(メニューは四季ごとに変わります。)
煎り酒や米麹糖蜜などの伝統的な調味料なども使用されているため、
伝統と革新の融合を、優雅に味わうことができます。
学生たちは、スタッフのみなさんの丁寧なご解説に耳を傾けながら、
数々の再現料理のこだわりについて、しっかり学びました。
どのお料理も試行錯誤が重ねられ、丁寧に考案されたものばかり。
京都名物の新定番となることを、心から願っています。
檜垣茶寮での研修の後、一行は徒歩で北野方面へ。
老舗和菓子店の老松をたずねました。
京菓子の伝統継承のみならず、文化教育事業にも熱心な貴店。
女性の菓子職人さんのよどみのない京菓子の歴史に関する講義をお聞きした後、
練り切りの実践にもチャレンジしてまいりました。
いまや来日外国人たちからも、
畏敬の念をもってうけいれられている京の食文化。
脈々と受け継がれてきた伝統文化の枠組みを柔軟に咀嚼し、
今の時代に適合するよう再考された素敵な取り組みの数々に、
時を忘れて、夢中になれた研修日和となりました。