情報メディア・本は情報の宝庫

本は情報の宝庫

情報メディア学科といえば、パソコンをすぐ思い浮かべる人も多いはず。

でも、情報とは、ネットから得られる知識だけを指すわけではもちろんありません。

本 これぞ情報の宝庫!

みなさんが知っているようで知らない『ファーブル昆虫記』をご紹介します。


 
完訳『ファーブル昆虫記』第一巻上 奥本大三郎訳 は、大人のための昆虫読本です。

昆虫好きの女子は少数派かもしれませんが、昆虫が好きでない人にも、

昆虫ってすごい!と思わせる、まさに、昆虫観察記録書です。

第一章は、「スカラベ・サクレ」(糞を転がすことで有名な)のお話です。

一生懸命に糞を転がすスカラベ。

お手伝いをしにくるスカラベ。

とっても仲良く協力しあって糞を転がしているようなのですが・・・



実は、隙あらば糞球作成者の糞を奪い取ってやろうと狙っているのです。

そこで、ファーブルは実験します。

2匹のスカラベが転がしている糞に釘を打って糞が動かないようにしてしまうのです。

この2匹がいかにして糞を動かそうとするのか!

昆虫ってすごいんだ!、と思いました。

でも、大事な大事な糞を穴にしまおうと穴堀をしている間に、

もう一方のスカラベにまんまと糞を持ち逃げされてしまったりすることもあるところは抱腹絶倒です。



絶大なる愛をもって昆虫の生態を明らかにしたファーブルの功績とその学者魂に

敬意を表さずにはいられません。
by koda