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梅の花のように


新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
春爛漫、桜の花が満開です。
でも、梅花の花は、もちろん、梅。
梅の花は、「寒さにむかって咲く花」で、陽気に誘われて咲く花ではないと入学式でもお話がありました。
梅の花は、「チャレンジする花」・・・・・とっても素敵ですね。
皆さんが卒業するとき、「好きな花は梅の花です」といってもらえますように。
教員である私も入学式は、ドキドキワクワクです。

これから、いろいろな学びが待っています。今日は、私が教えているファッション史のなかでも、19世紀末、チャレンジ精神旺盛な「新しい女」とよばれた女性の装いを紹介します。


Punch, or the London Charivari

イギリスでは、女性権拡張運動のながれのなかで、「新しい女」とよばれる、進歩的な女性が登場します。
彼女たちは、ネクタイとテーラードスーツというマスキュリンスタイルを愛好し、テニスを楽しむのです。
もちろん、コルセットをつけたまま・・・。
図版は風刺雑誌パンチ誌の1890年代の挿絵です。テニスラケットを持った新しい女は、ゴルフクラブを持った典型的なイギリス紳士を見下ろしています。
当時の新しい女は、しばしば風刺の対象となって笑いの種にされてしまうのですが、彼女たちのチャレンジ精神が、現代女性の生き方を多様にしていったのです。

私は、敬意をもって、「新しい女」たちを賛美します。
みなさんも、彼女たちに負けないタフな生き方をみつけてくださいね。
梅の花のように、凛としてー
ファッションビジネス(好田)