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梅花の学びを誇りに

 
梅花女子大学の梅の花が可憐に咲いています。
梅花学園資料室のY氏に京都市学校歴史博物館で「京都の高等女学校と女学生」展(3月29日まで)が開催されていることを教えていただき、見学にいってきました
明治・大正・昭和前期の女学生の制服や教科内容を示す資料を展示しており、梅花学園のあゆみと重なりました。
学校設立のために、私財を投資して奔走した先人たちの女子教育にかける熱意にあらためて敬意を表しました。
また、女学校設立期の資料が、予算や保管場所等の問題で散在し、やがてはなくなってしまうのではないかと危惧していた私たち服飾教育に携わる研究者にとって、とても意義深い企画展でした。大学に残っている貴重な資料を社会に発信することの大切さを痛感した1日でした。

卒業生のみなさまで明治、大正時代の写真や制服をお持ちの方はぜひ、ご一報くださいましたら幸いです。この場をお借りしてお願い申し上げます。


梅花学園資料室蔵


この写真は、袴姿で綱引きをする梅花レディたちです。
男勝りに綱をひく姿は、当時の女性の最先端をいく女学生だったのではないでしょうか。
女学校で学べること、スポーツを楽しむことができること。
今では当たり前のようなことが、この時代には当たり前ではなかったのです。 

先人たちの女子教育にかける想いが、今も脈々と梅花学園に引き継がれています。
卒業生のみなさんの支えをもとに、教職員、心をひとつにして、21世紀の梅花レディを社会に輩出することが私たちの使命だと感じた企画展でした。
 
(ファッションビジネス)好田