情報メディア・「働く女性に大切なこと⑥」

働く女性に大切なこと⑥
「教養を深める」


女性の平均結婚年齢が29歳、平均第一子出産年齢が30歳を越え、女性が働くことは特別なことではなくなってきました。授業中、眠りに誘われている学生も、雑談で就職の話をしだすと、真剣に聞き耳をたてます。今の学生の実学志向は顕著で、資格の取れない授業は意味がないと思っている傾向にあります。私自身、『先生の授業は何の役に立つの?』と、ときどきたずねられます。

 学びには、すぐ、目にみえる形として成果がでるもののと、時間が経ってから知識の積み重なりが知恵となり、心の糧となるものがあると思います。後者が、教養とよばれるものだと私は考えます。
では、教養って役に立つのでしょうか。
 
役に立つかどうかは、あなた次第、それが答えではないでしょうか。
美にも、誰でもが美しいと感じる美と、知識がないと、その美が理解できない美があります。
自然の美しさは誰でもが感じることのできる美といえます。それに対して、芸術は知識が深まれば深まるほど、その深淵なる美の世界を楽しむことができるようになる美なのではないでしょうか。
社会にでると、どの分野でも一流とよばれる人たちは人格に深みがあり、オーラをはなっていることに気づかされます。気品が漂っているのです。
もし、自分もそういった人たちに近づきたいと思うとすれば、教養を深めることが大切だと思います。
そのためには、学生時代に無駄(?)だと思う科目でも必死で勉強し、本を読み、美術館に行ったり、見聞を広めることが不可欠です。
そして、尊敬する人をみつけることです。

人は、知らないうちに、好きな人の言動や行動をマネする生き物だと思います。
美しい言葉や生き方は伝染するのです。いつのまにか尊敬する人と同じ言葉を使っている自分がいることに気づかされることがあります。
素敵な人のまわりには、素敵な人が集まります。
働くことで、お金だけでなく、生きがいを見出したいと思うのなら、教養を深めることがとても大切なのだと私自身、日々感じています。
 
(ファッションビジネス)好田