食文化・藤田食品工業

こんにちは、林です。
川西市にある豆腐工場の(株)藤田食品*には、
毎年、学生達とうかがっていますが、
今年度は、「HACCP・食品安全管理学」の授業の一環として、
「HACCP管理者」の資格を目指す2年生の学生達とうかがいました。

*独自のイオン製法により、高品質の大豆、良質の水、優れた技術、
整った環境にこだわる豆腐業界のリーディングカンパニーです。
有機JAS認定工場であり、HACCPを基本とした
国際規格ISO22000も豆腐業界で初めて取得されました。


以下、学生達の感想の一部を紹介します。

「従業員の方々は、目以外、作業着に包まれていて、
工場に入る時にも服にローラーがけをして埃を取ることなど印象的でした。
作業工程の場所によって、温度が違っていたり、虫を防ぐための二重扉、
人の出入り口を一つにするなどして、温度管理、腐敗防止、
異物混入防止に取り組んでいることがよく分かりました。」


「工場でイオン水を作り、製品に使っていることや、
工場内の環境のバランスを調節するために、
基礎や壁に活性炭を使うといったこだわりに驚きました。
ISO22000だけでなく、有機JASの認証施設でもあるため、
殺虫剤など使えないので、工場の清掃には、
工場の稼働時間の半分もの時間をかけておられることを知りました。」


「藤田食品のこだわりの一つであるイオン処理技術は、
説明を聞くだけでは理解できませんでしたが、
実際、工場内に入り、イオン水にしっかりと漬け込まれた大豆を食べてみると、
大豆特有のえぐみが無く、ほのかに甘さを感じました。

カット豆腐ラインで試食させていただいた豆腐も、
大豆の風味と甘味を強く感じました。
揚げ豆腐ラインでは、包装後に殺菌できないため、
より気をつけなければならないこと、もし、殺菌が徹底されていなければ、
袋の中で、細菌が増え続けることになると聞いた時は鳥肌が立ちました。
HACCPの衛生管理の重要性がよく分かりました。」

藤田食品の藤田社長をはじめ皆様、今年度も大変お世話になりました。