食文化・奄美大島①

みなさま
こんにちは、関野です。
サガリバナと田中一村の絵を見に、奄美大島に行ってきました。
 

1)サガリバナ

サガリバナ科、熱帯性常緑高木で日本の北限が奄美大島だそうです。

この木はマングローブや湿った川沿いに自生し、
夏の夜(6月下旬~7月下旬)に下向きに垂れ下がり花を咲かせ、翌朝には散ってしまいます。
花には強い香りがあり、ジャスミンのような甘い香りで蛾を誘い寄せる虫媒花です。
それにしてもピンク色の見事な花でした。
サガリバナを見に奄美に来る人が多いそうです。
 

2)奄美の郷土料理

奄美の郷土料理、鶏飯(ケイハン)をいただきました。

上写真はほぐした鶏肉、錦糸卵、シイタケの煮物薄切り、
ショウガ、パパイア漬けの薄切り、ネギなど。

鶏飯や色々な料理にいつも付くパパイアの漬物は
青いうちに収穫した未熟パパイアを漬物にします、
これは歯ごたえがあり美味しかったです。

鶏飯は各自で茶碗に米飯を入れ、
左皿の具材をのせ鶏で取ったスープをかけて食べるお茶漬けです。
具材はどのお店もほとんど同じですが、鶏のスープが濃厚味とあっさり味があり
皆さんのお気に入りの店があるそうです。

私はあっさり味の鶏飯を頂き、具材の多様な味が混ざり美味でした。
この日、この店に某テレビ局が取材に来ていました
この様子をブログに書くのはストップがでました。
この料理は江戸時代島津藩の支配下の時、
藩の役人をもてなす料理として考えられたそうです。
また、沖縄と同じように豚肉、モズク、パイナップルなどの料理が毎食出てきました。
 

3)Tシャツ泥染

奄美大島の泥田は良質な鉄分を多く含みこれを利用した奄美大島紬が有名です。

泥田に素足で入りテーチ木(シャリンバイ、車輪梅)で
予め白色から赤茶色に染まったTシャツを
何度も泥で洗い泥染のシャツを作りました。

泥の鉄分とテーチ木に含まれている渋み成分タンニンが
化学反応を起こしテーチ木染めの赤茶色が濃い安定した赤茶色に変わります。
これは、渋み成分タンニンを含む紅茶に鉄分の多いハチミツを入れると
水色(スイショク:紅茶の色)が少し黒くなるのと同じ原理ですネ。
泥田は気持ちがよく、泥パックにも工夫すると向いているなーと思いました。
*****
つづく