心理学科
2019.11.12
老犬ホームでの特別授業!
みなさま、こんにちは。心理学科の渡邊です。
去る11月3日、ちらほらと紅葉の兆しが感じられる京都の京丹波町にあります『老犬ホームあん』さんでの見学&勉強会に行ってきました!前回の神戸どうぶつ王国に続き、アニマルセラピー関連授業の一環です。
この企画は4年ほど前から毎年恒例となっていますが、毎回毎回新たな発見、学びがありますので何度訪問しても感動があります。
まずは代表の福島さんよりご講話いただきました。
年老いた犬をお預かりするという業務を充実させられているのはもちろん、それにとどまらず挑戦と進化を続けておられることが伝わってきます。
coming soonの内容はまだ公にはできませんが、既に軌道に乗っておられる保護犬譲渡活動では、なんと!里親希望の方の予約待ちが出ているとか。これは凄いことです。それだけしっかりとした、信用度の高い活動をされておられるということだと思います。
また終生飼育の重要性を認識し啓発活動もされつつ、一方で闇雲に終生飼育を「飼い主の責任だ!!」と押し付けるような風潮に警鐘を鳴らすお話も印象的でした。言われた方はその言葉をものすごく重く受け止めているけれども、言った方は言ったことすら忘れていることも多いんじゃないか。その言葉に押しつぶされて、犬も飼い主も結局は不幸になっているのではないか、と。
老犬ホームという施設を運営していくのには大規模展開するよりも、少数精鋭、信頼できる仲間でするほうがうまくいく、というのを犬目線で説明してくださったお話も印象的でした。人間同士が信頼していないのに、犬は信頼してくれない、ということだと理解しました。
これ以外にもちょっとここでは書けないような際どい、けれども目を背けてはならないお話も多数飛び出てきました。この辺りは、、、やはり直接訪問しないと聞けない話ですね。
続いて、福島さんが飼っておられる7頭のワンコたちと触れ合いました。この中には元々保護されたコも混じっており、そういうコたちへの対応も学生たちは学びました。
いよいよ老犬ホームの主施設の見学へ。そしてその後“入居”している高齢のワンちゃんとの触れ合いです。しかし高齢と侮るなかれ。わざと凸凹に、そして坂があるように作られたドッグランの中をピョンピョン跳ね回るコがいます。気難しさを微塵も感じさせず、人懐っこく近寄ってくるコもいます。もちろん秋風に吹かれてマイペースに佇むコもいます。
いずれにしてもそこに暗い印象は全くなく、犬が犬らしく、本来の姿を見せてくれているところに、これも毎年のことながら感動します。
ひとしきり犬たちと遊んだ後は、隣接(といっても広い別荘地ですから徒歩で15分かかりますが)するホースファームで希望する学生は乗馬体験しました。最初は躊躇していた学生たちも、乗ってみるとこの笑顔で大満足!
なんとここにはおしゃれなアンティークショップもありまして、古い校舎の音楽室みたいな懐かしい匂いのする店内で物色物色物色。おまけしてもらった学生もいました。
ということで、、、今回も現地の方々のおもてなしの心のおかげで、学生たちは日頃の生活では絶対にできない体験、得ることの出来ない気づき・学びの機会をいただけたと思います。
この見学&勉強会は心理学科アニマルセラピーコースには絶対不可欠なものと位置付けておりますので、また来年もお邪魔したいと思っています。